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2012年04月03日

古くて上質な空間~山荘無量塔・Tan's Bar(由布院)

久しぶりに由布院に行きました。

ここ福岡から車で1時間半、手軽に行ける大好きな場所。
いつも行くところは決まっているし、とくに目的もないのですが、
なぜか由布院は何度行っても飽きないのです。


古いウチに住む私にとって
理想形のような空間、
「由布院御三家」の宿のひとつ、「山荘 無量塔」のバー
Tan's Bar。
バータイムは現在、宿泊者のみの利用となっていますが、
昼はカフェスペースとして誰でも訪れることができます。

古民家をそのまま残しながら、ほどよく「洋」の雰囲気を取り入れ、周りの緑の明るさを眺める、ほの暗い空間が不思議と落ち着きます。


見えにくいですが、
中央の暖炉の上には
ニューヨーク・カーネギーホールと
同じスピーカー。
巨大なスピーカーから
この時流れていたのは
バッハのチェロ無伴奏曲。



その低く落ち着いた音が
大きな木の梁(はり)に反響し
見事に雰囲気に合っていて
崇高な空気を作っていました。





分厚い塗り壁、チークの家具、選ばれている家具もすべて本物。
贅沢でありながら、いやみがない。


窓から見える景色。自然木の林のように見えて
実は、もともとこの宿の敷地にあった杉林をすべて開墾し
山野草や木を植えなおしたんだそうです。


良く見ると、草は草でも、雑草は生えていません。
由布院町の素敵な風景は人の手によって
ひとつずつ作られているのです。
その「さりげなさ」に来るたびに気づかされ
魅了されているのかもしれません。


でも、ここに来る理由は雰囲気だけではない、
目的のもうひとつは、もちろん、これ。
山荘無量塔がプロデュースするB-speakのPロール。
お店で並ばないと買えない
ロールケーキがここでは
こんな厚切りで味わえます。
これも、ほんとうにクリームの
素材が生きた本物の味。















由布院はまだ桜には遠く、梅の季節でした。
季節が変わってまた訪れたくなったら
来ようと思います。

  


Posted by nobo at 16:05Comments(0)その他のこと

2012年03月29日

木で出来たもっとも高度で高価なモノ

それは、弦楽器だと私は思います。
ヴァイオリンのストラディバリはその有名な例ですよね。

このブログのタイトルのバックの写真、実はこれは私のチェロのケースでして



習い始めて数年、いやもうちょっと。大人になってからの習い事なので
練習も不真面目で、上達しないままの恥ずかしいレベルですが。

始めるきっかけは、この「木でできた家具みたいなモノ」に惹かれた
というものでした。

木製の家具をデザインする私にとって、この形と精巧なつくり、
そして「木」が音を作るというのは、なんとも魅力なのです。







木の種類はこの表の顔の面はスプルース。
松の種類で、日本では障子に使われたりします。
まっすぐな木目が音を均一に出すのです。(ここからの写真は、美しさがわかるように上等な私の先生のチェロを撮影)
板の厚みは3mmほど。
無垢をここまで薄くしてさらにふくらみを持たせるというのは
通常の家具作りにはない技術。

ちなみにイタリアの楽器の名産地・クレモナでは
楽器作りの職人さんの修業はまず
「家具作り」なんだそうです。




サイドとバックはメープル(楓)の木材を使います。
美しい「虎斑模様」の縞も木材のカットの仕方で出すもので
しっかりした縞は木の質の高さを表すとか。


使っているうちに、温度や湿度によって
木が縮んだり、膨張したりして
張っている絃(げん)が緩んだり張ったりするのは日常。
要は「木は生きている」のです。

そうして、何十年、名器は何百年と使われ
木も「経年変化」をするに伴い、音も変わってきます。

名器と言われる楽器は、どんなに技術がすすんでも
熟練したヒトの手によってしか作られない、
そしてその楽器を弾きこなすには
何万時間という時間をかけて弾いてきたヒトでしか
最高の音を出すことが出来ない、

なんとも途方もないの技の世界。
人間って本当にスゴイ、ですね。

  


Posted by nobo at 14:37Comments(0)その他のこと

2012年01月25日

木のカラーコーディネート

インテリアの仕事をする私。
中でも自分の得意分野として
木材を活かした、いわゆる「木のコーディネート」を
自分の特色のひとつ、としている中で
今回はちょっと特殊な木のコーディネートを経験しました。



商品の撮影用のバックグラウンドとしての「木の板」作り。

バックグラウンドというと、脇役で、
何でもよいのではないかと思われがちだし
最近は画像処理とかも出来る時代なのですが、
そこは、やはり、見えるのです。
質感、それも本物かどうか、とか。

撮影する商品は「SASAWASHI(ささ和紙)」という、くまざさを漉きこんだ和紙で
できた自然素材のタオルやウェア、リネン類。
そのテイストを活かすバックグラウンド。
だからこそ本物の無垢の板を、というこだわりのご要望なのです。




まずは福岡県大川市の木材市場で木材選び。
様々な種類の木の板に実際に商品を置いてみて
木目や色目の相性をみます。
今回は「スタンダードな木目」が美しい
タモ材に。
北欧家具などでよく使われるアッシュ材は
この種類です。








木は種類によって木目や色あいがちがうため、印象も大きくちがってきます。
たとえば、写真左側はイチョウの木。
まな板などに使われる、緻密な木目のため、こういう商品を置くと、
なんだかのっぺりとしてちょっとナチュラル感が感じられない。
そして商品の色がわかりにくいでしょう?
(ちなみに、このルームシューズ、それぞれ左右、違う色なんです。)

写真右側はタモ材です。木目がナチュラル感を出していて
あたたかい印象。商品の雰囲気と合います。

ただ、商品は色も多数あり、
そのすべての色が映えるように、
この木を白に塗る、というのが
商品メーカーの社長さんのリクエスト。




もちろん、木の質感も残すように、
今回は特殊な白のペイントに
胡粉を混ぜて、塗装。
塗装を3段階の濃さで塗り分けた
サンプルを作って検討です。
いつもながら、私の面倒な要望に
応えてご協力して下さる、
親戚の木材市場の叔父様に感謝です。




商品によっては小さいものもあるため
接写しても、木目が粗く見えないように、
木があまり主張せずに、でも本物感がわかる程度の
デリケートな白の塗装を施した
無垢の木のバックグラウンドが出来ました。

普段は無垢の木の色合いをそのままを活かした
コーディネートをする私も今回は勉強になりました。



  


Posted by nobo at 00:21Comments(2)その他のこと

2012年01月19日

隈 研吾 設計のスタバ(福岡県 太宰府天満宮参道)


昨年暮れにオープンしたというニュース以来、
見てみたくて、やっと行きました。
世界的に有名な建築家がつくると
スタバもこうなる。
しかも、土産物屋や
名物・梅ヶ枝餅屋などの瓦屋根の茶店が並ぶ
お宮の参道に。





参道を登ると、突然でてくる、屋根のない、スクエアな形。
奥に長い、「うなぎの寝床」のようなスペース。
そしてこの木組み。



奥の席から見ると、こんなカンジです。
おそらく地元・九州の杉でできた角材を組みながら
天井と壁を覆っている。
まるで、やぐらのような、はたまた広重の浮世絵に出てくる日本橋を
裏側から見ているような
木組みの美しさを体験できます。



この角度をつけながら編むように組んでいく、という
パターン。角材の太さといい、壁からの出っ張りをあまり出さずに
組んでいく角度といい、よく考えられていて、バランスがいい。
ソファの形状も、角度がそれとなく合わせてデザインされている。


でも、テーブルの天板や壁は構造用パネルのOSB(Oriented Strand Board)とか使っていて、
杉を使いすぎていないところも、重くならず、古めかしくならずに
うまい、と思う。
コストも抑えられているでしょうし。







カウンター上の照明は、角材と同じ形状の
ペンダント。
杉のシートを張って、同化してます。








もうひとつ、私がひそかにいいな、
と思ったのは、
この、つきあたりの外にある、
おそらく倉庫の扉。
屋内から続く壁と同じOSBの扉は、
壁と同化して
目立たない、けど、
折り上げた形状のステンレスの
ドアノブだけが、しっかり手掛かりになって、
そのモデストでありながらカッコイイのに、
グッときました。




地元の材を使い、周囲の昔ながらの街並みにも
浮くことなく、上手くなじみながら、でもデザインで
突出している。いろんな意味でバランス感覚のいい
建物だと感じました。

シンプルな構造にシンプルな材料でコストも抑えてあるし、
きっとクライアントともバランス感覚良く、人づきあいの上手な建築家なんだろうな、と想像しました。



  


Posted by nobo at 16:25Comments(4)その他のこと

2011年10月25日

迎え花・私の流儀

もうひとつの私のブログ「福岡カスレ協会」でも紹介しているように、
時々我が家でおもてなしをするのですが、
その際はなるべくお花を活けるようにしています。



写真は先日のBBQのときのもの。
ススキ、菊、秋明菊、うらしま、ウィンターコスモス、ふじばかま、
はたまたハーブのセージまで。そのとき咲いているものの寄せ集め、
でも秋らしい、暖かい色合いにまとまりました。
昔、華道はちょっとお稽古していたこともありましたが、
いまでは、全くの勝手流です。
花器もこの家に昔からあるもの(古いウチはものだけはなんでもあります。)

この一カ月に3度ほどこうして迎え花をいけましたが、
秋も刻々と季節がすすんでいるので、
その時々で花も変わります。

活けるときのわたしのちょっとしたこだわりは

1. 花屋で買ってきた花は活けない~
   あくまで庭に咲いている花や近所にある実家の花畑から
   花を調達。花が少ない季節なら、草花一輪でも。
    
  理由は、お客様によってはフラワーアレンジメントを
  もってきて下さる事もあるので、
  その花々とかぶるものはあえて活けない。
  
  もうひとつの理由、これはおもてなし全体にもいえるのですが、
  背伸びをしない範囲で、自分の出来ることをする、という考え。
  

2.  それから、ワイルドに育った植物を活ける醍醐味。
  
   自然に育ち、曲がったり、横を向いたりしている植物、
   それらを一本ずつが綺麗に見えるように試行錯誤。
   植物のさまざまな香りの中、一人で没頭して活けていると
   なんだか草花のパワーを感じるようで、
   おもてなしへのテンションも上げてくれます。

花なんて、無くてもまったく困らないもの、でも
その無駄なものが私のおもてなしのキーポイントであり
来客の準備のひそかな楽しみでもあるのです。


  
  


Posted by nobo at 11:13Comments(0)その他のこと

2011年10月17日

栗から出来たもの

芸術の秋となり、さわやかな秋晴れの日曜日、
陽気に誘われ出かけたついでに、
知り合いのギャラリー展にふらっと寄ってしまい、
先日唐津の器を買ったばっかりなのに、また
素敵な陶器に出会ってしまいました。



京都の丹波で登り窯を開かれているという、
石井直人さんとおっしゃる陶芸家の方。

「この器に使っているは栗の釉薬なんです。」
「えっ、栗?」

なんでも、栗を燃やして灰にしたものを
釉薬にしているらしいです。

栗の釉薬なんて、初めて知りました。

いい器に出会えてうれしく帰宅すると、
ちょうど御近所さんから恵那栗の栗きんとんを
いただき、一緒に写真を撮ってみました。

秋っていいな、としみじみ。

そういえば、今日はカフェでも栗を食べたな。


福岡市白金にあるsweets & cafe Amisのモンブラン。

今日は栗づいていました。

ちなみに、石井直人さんの器が展示されている
「石井直人・石井すみ子 やきものと道具展」は
10/22まで、福岡市平和のギャラリー・マップで開催されています。
雑誌「和楽」9月号にも紹介されていた、丹波の素敵な暮らしが
道具と器を通して触れることが出来ます。
  


Posted by nobo at 00:17Comments(0)その他のこと

2011年09月30日

新しい唐津の器を買う~熊本 象 陶展

昨年独立した若手の陶芸家、熊本 象さんの器を買いました。



独立前にマグカップを1個買って以来、
作陶展のたびに気に入った食器を買っています。
今回買ったのは、写真上中央の菊型の小鉢と
左上の平皿。

唐津の作家さんとはいっても、白磁や青磁もあり、
凛としながらも、温かみのある形と色なのが魅力。

10/2(日)まで、福岡市天神の新天町にある
ギャラリー風で作陶展されています。  


Posted by nobo at 20:09Comments(0)その他のこと

2011年09月21日

オノ・ヨーコ展in ヒロシマ

今まで行ったことがなかった広島へ。

一番の目的は現在、広島市現代美術館でやっている
オノ・ヨーコ展を観たい、と思ったから。

テレビではたまに見かけることはあっても、
現代芸術家・YOKO ONOの作品はなかなか見られないので
どんなメッセージがあるのか、体感してきました。


作家:オノ・ヨーコ
CC:BY-NC-ND 2.1
(写真撮影可の代わりに、このように表記するきまりらしいです)

入り口前の広場には”Wish Tree for Hiroshima" という
メッセージを結びつけた木々が。
この活動、これまでにも世界のあちこちで行われているようです。

今回は特に「ヒロシマ賞」受賞したということもあり、
中の展示も平和とヒロシマに関するメッセージが。


作家:オノ・ヨーコ
CC:BY-NC-ND 2.1

実際にオノ・ヨーコがこの場所で壁に書いたメッセージ。
そして白い空間と、ドア。
ここからオノ・ヨーコの世界へ。

照明の関係で写真に映らなかった暗い空間もあり、
そこでは原爆をイメージさせる演出で、
ヒトの心理に重く語りかけてくるようなメッセージを体感しました。



作家:オノ・ヨーコ
CC:BY-NC-ND 2.1

でも、空間のあらゆるところに何千もの「折り鶴」がちりばめられていて、
そこには、この展示の「希望の路」というタイトルが刻まれています。
いろいろ感じて、考えさせられます。




作品展示のほかにも、オノ・ヨーコが呼びかけて
訪れた人が壁に自由に描いたお母さんへのメッセージ
" My mummy is beautiful" がありました。

母子の愛が平和への一番の鍵になるのでしょうね。




この建物の一角にあった窓。
建築はオノ・ヨーコよりひとつ年下の故・黒川紀章の設計。
なんだか微笑ましいハート。
二人のクリエイターの深い思いがつながっているような気がしました。




  


Posted by nobo at 16:35Comments(0)その他のこと

2011年08月05日

レトロビルに学ぶ~graf(大阪市中の島)

引き続き、大阪探訪のつづきなのですが、

以前から訪れてみたかった、
grafへ行ってみました。



grafは、家具製作から建築、空間デザイン、照明、グラフィック、
さらに食にまでいたる、クリエイティブグループ。

その拠点であり、カフェやショップが
このgraf bld.にあります。

行ってみて気がついたのですが、
ここもかなりのレトロビル!
築40年ほどでしょうか。
今、私が取り組んでいるレトロアパート同様、
5階建て、エレベーターなし、です。



3階のショップは、家具を中心に、器や小物など
ナチュラルなモノたちが置かれています。
コンクリートの床に、白にシンプルにペイントされた壁。
天井と壁、一部床に無垢の板を配しているのが、
落ち着き感があっていい。
ビルの両サイドの窓から自然光が入って、
居心地いい空間です。



ついでに、お手洗いも撮ってしまいました。

(写真左)タイル使いって、今では贅沢。
昔はみんな、タイルばっかりだったから、
それをそのまま活かしているのでしょうか?
小物使いもさりげなく、上手い。

(写真右)思わずカメラに収めたTペーパーホルダー。
この、抜け感、遊び感がすごくここに合っている。
商品として、売ってるのかな、これ?



(写真左)踊り場の壁もアートがあって、
さずが、クリエイティブ集団だけあります。

(写真右)2Fはカフェ。こっちの壁はこわして、
ブロックそのままとガラスで厨房を見せるのは
なかなかいいアイデア!

この空気感は、デザインだけでなく、
レトロビルの持つ心地よさ、そして
大らかさによるところもあるのでは
ないかと感じました。

そして、ギャラリーやカフェやショップなど
人が出入りして、ビルも活かされている。

まだまだ、レトロビルの可能性を信じ、活かしていこう、と
静かに思う私でした。  


Posted by nobo at 18:07Comments(0)その他のこと

2011年08月03日

IKEAにいってみた

来年には、ここ福岡にも出店するIKEA。

先週末大阪に行ったついでに行ってきました。

現在プラン中の「レトロアパートをリノベする」でも、テーマは

「デザインも、コストもシンプルに、でも楽しく!」

がテーマなので、IKEAはもってこい。

インテリアアイテムが豊富で、
デザイン性があり、
しかもリーズナブルなので、
リノベーション業界でも最近注目されています。



大阪駅から無料シャトルバスに乗って



30-40分でIKEA鶴浜に到着です。

開店時間の午前10時前に着いたのですが、



すでにオープンしているレストランフロアは
家族連れですでにいっぱい!

キッズが楽しめるコーナーやイベントもあるので、
一日ファミリーで楽しめるというわけ。



インテリアフロアーのオープンを待っているとき、目についた
このカワイくて、しかもわかりやすいサイン。

見覚えがあると思ったら、

写真右はパリのシャルル・ド・ゴール空港で撮ったもの。
ちょっと違うところもあるけど、
世界中で使われている、
まさに、ユニバーサルなデザインなんですね。



で、インテリアショールーム~ショッピングエリア~写真上のウェアハウスエリアを回ると、
なんと全長2kmあまりになるらしい。
大きなカートで、ガンガンお買いものしていくと、
かなりのエクササイズになりそうです。

ちなみに



食材も売られていました。
スモークサーモンとか、ジャムとか、お菓子とか
IKEAの国、スウェーデンの食材なのか?
オリジナルブランドもありましたよ。

リノベーション物件用にも、いろいろ、
また自宅用にもいろいろ、買いました。
持ち帰れなくても、大丈夫、
大きな段ボールに詰め込んで
全国990円で配送してもらえます。

デザインがいいものって
見ているだけで、うれしくなるし、
それが、お手頃な値段で自分の家に
取り入れられたら、
それでまた、楽しい。
セルフサービスで家族で荷物運んで
家で組み立てたりして、
それもまたいいイベントになる。

うまいシステムだと感じました。

偽ショップが出来るのも無理ない?

福岡の出店も楽しみですね。  


Posted by nobo at 16:47Comments(3)その他のこと

2011年08月02日

京都らしいセンス

先週末、関西に行きました。

京都では、いつも発見があります。



夕方、先斗町へ。
ここの狭い通りは、まるで撮影セットのよう。
提灯が誘われますよね。雰囲気を盛り上げてくれます。
千鳥の柄というのが、かわいい。
こんな小物を使うか、使わないか、が違うんでしょうね。



同じ先斗町の通りの美容室。
ちょっとわかりにくいけれど、
ガラス窓一面に、舞妓さんや芸子さんの名前がついた
うちわを並べています。
京都の、しかもこのあたりのお店では
よく見かけるうちわ。
ごひいきさんやお世話になっている
お店に配られるもの。
各お店では、これを大事に店内に飾ってあって、
それが、京都らしい雰囲気になっています。

ちょうちんにしろ、うちわにしろ、
昔からの道具が、同じデザインで、
何百年も同じ様に作られて
大事に使われいる、
そして、それが、今でもカッコイイ!
もの作りの最高の在り方ですよね。

そして、店先には、朝顔の鉢植え。
これもまた、夏らしい。
あえて、朝顔、なんでしょうね。
風に円い葉が揺れて、うちわと合ってる!



こちらはアンティークの洋食器ギャラリーらしきお店の看板。
名前のひびきといい、字体のはんなりなのも、京らしい、
と思ってよく見てみると、
右下のマークは、ドイツの磁器メーカー、マイセンのもの!
オーダーして、ドイツで焼いてもらったんでしょうね。
まいりました!
この、さりげなくも、こだわりが、本物を知っている
京都人ならではなんでしょうね。
きっとそれを、京都人のお客さんもわかるのでしょう。



そうこうぶらぶらして、夏の名物、
川床のバーで一杯。
暑いといわれる京都も
この川床を吹き抜ける風で夕涼み。



ちょっと歩いただけでも、こんなに発見が。

大人になってから行く京都は、いつも新鮮です。

  


Posted by nobo at 16:09Comments(0)その他のこと

2011年07月04日

突然、和布トート作り。

10年以上ぶりに、ミシンを引っ張り出してきました。



友人の紹介で知り合いになった織物作家さんのお手伝いで
作品展で販売する小物作りをすることに。

石垣島で八重山上布の織物修業をされた荒木みかさんの布は
手つむぎ(これを“手績み(てうみ)”というらしい)の麻糸を
草木染めにし、手織りをするという、
風合いも素朴で、やさしい色合いの布ばかり。

その帯や着物の布幅をそのまま活かして、
ミニトートバッグや袱紗やコースターなど
思いつくままに色々作ってみました。

もともとテキスタイルは好きだし、着物も大好き、
それに以前からバッグ作りは興味があったので、
夜中にひとりで没頭してミシンを踏むのは
いい、気分転換になりました。

なんだか久々、手芸熱に火がついたみたい。




ついでに、作品展の案内ハガキの写真やデザインもやっちゃいました。  


Posted by nobo at 14:36Comments(0)その他のこと

2011年05月29日

フランスの伝統色

仕事柄、塗装とかで色の選択が必要なので、
カラーチャートを購入、それも
「フランスの伝統色」シリーズというのに惹かれて
入手してみました。



色合いの綺麗さも、やはりフランスらしいといえば、フランスらしい。
オシャレだな、と思わせるこういう色彩感覚、身につけたいです。

そして色のネーミングも楽しい、

高貴な青は、Bleu Roi(王様のブルー)
鮮やかなオレンジは、Feu(火の色)
明るい黄緑は、Tilleul(西洋菩提樹)

この色のボキャブラリー、実際に
フランスのヒトだとわかるのだろうか。
「シクラメン色のカーテンにしましょう!」とか
「壁は黒麦の色で塗ってね」とか。

以前、このブログでも「ル・コルビジェの色」とか
「日本の色~道明の帯締め」とかで
触れたことがありますが、
色の種類は本当に多く、
ニュアンスは微妙で、でも見ただけで、
言葉はいらないほど、気分や雰囲気を伝えることができる、
奥が深いものですね。





  


Posted by nobo at 16:50Comments(0)その他のこと

2011年05月16日

Paris のウィンドゥはカワイイ~調理器具屋さん

調理器具屋さん、というと、いわゆる雑貨屋さんではない、
プロの料理人が行くようなお店なのですが、
このディスプレイも面白かったです。



この包丁のバラバラ並び、日本じゃ見ないでしょう?
浮いているように見えるけど、どうやってディスプレイしていたっけ?
ちなみに、和包丁は結構あちこちで見かけました。
日本食ブームのせいかな?
それから、後ろに見える、引っかけおたまの数々、
雑然と掛けてるようでいて、結構センスある見せ方。

パリ1区、地下鉄エチテンヌ・マルセル駅のそばには
何軒か、調理器具屋さんがあります。
見ているだけでも楽しい。

ちなみにこのお店の店内も、こんな風です。



天井から下がるフライパン!
機能重視の調理器具のお店でさえ
こんなにオモシロく店内に飾ろう!という
心意気がトレビアンです!!

最後はまた別のお店、



ちなみにドアの裏側のハンドルはフォークでした。  


Posted by nobo at 15:58Comments(0)その他のこと

2011年05月11日

Paris のウィンドゥはカワイイ~キッズ編

パリで見てきたものを、もう少し紹介します。

歩いていて感じたのは、パリだから、わかっているけど、
人が本当にオシャレ!
そして、そんな人たちが通っているパリのお店の
ディスプレイはやはり、見ていて、いちいち感動してしまいます。

今回特に感じたのは、キッズ向けのお店など。
フランスはEUでも出生率No.1というのもあるのでしょうか。



ウィンドゥではないのですが、
老舗デパート“プランタン・オスマン”のキッズフロアにつながる
エスカレーターのデコレーション。
まるで絵本の中に入ったみたい、
それでいてどことなくシックで、
日本の模様の四海波みたいなパターンがおもしろい。



マドレーヌ広場近くのインテリアショップ。
キッズのスペースがちゃんとひと部屋あって、
色合いといい、ディスプレイの棚の形のカワイさといい、
誰もが見ていて、明るい気持ちになってしまいます。
私としては、クラシックなヘリンボーンのフローリングが
POPなディスプレイに、いい質感を加えているのが
歴史あるパリらしくていいな、と思ってしまいました。



これもウィンドゥではないのですが、
マレ地区の洋服&雑貨の店の半地下フロアのコーナー
とにかく、色合いが綺麗だし、ハッとする
挿し色のディスプレイが、目を引きます。



最後に紹介するのは、これは大人も楽しめるかもしれない、
指人形屋さんのウィンドゥ。
見つけた時は、思わず「キャー」といってしまったくらい、
カワイかったです。
『マレのマリオネット』と書かれているのは、
「あかずきんちゃん」の登場人物たち。
こんなお店があること自体、さすがパリ、ですよね。  


Posted by nobo at 10:54Comments(2)その他のこと

2011年04月09日

大木のアロマテラピー

久しぶりに、福岡県大川市にある木材市場に行きました。



遠い親戚にもあたるこの市場には、
テーブルやカウンターを作る際に板を探しに訪れます。

私も材木屋で育ったため、もともと木が好きなのですが、
ここは山から伐ってきた巨大丸太がゴロゴロ、
特に九州産のクスや杉のアロマがスゴイ!

それにここで聞く木にまつわる話は思いっきり私を癒してくれます。

今日の一枚!はイチョウです。



6m以上の長さに、幅は広いところで1m近く、厚みも十分あるし、
木目も目立たず、節もない。
製材すれば、もっと美しい、白い木肌があらわれます。
最近ではなかなか市場にも出ない、上等な材。


和食屋や寿司屋さんでカウンターになるといいだろうなー。

「木こりはいい木を見ると、伐りたくなる」

というらしい。

私はこんな材を見ると、使ってみたくなります。  


Posted by nobo at 17:21Comments(0)その他のこと

2011年04月04日

桧原桜、咲いています。

毎朝、我が家の愚犬の散歩で通る桧原桜、今年も多くの人に
大事にされて咲いています。



交差点の一角の何本かの桜なのですが、毎年この時期は
この桜に沢山の短冊が下げられます。

それにはエピソードがありまして(以下は抜粋)

「それは福岡市南区桧原というところにある数本の桜の物語です。
 
 昭和59年3月の事でした。 

 車の離合も困難な狭い道の拡張の工事のために、
 枝一杯に蕾をつけたままで1本の桜が伐られました。  

 翌朝暁、桜の幹に命乞いの色紙がかけられていました。

 花守り 進藤市長殿

   [花あわれ せめては あと二旬 ついの開花を 許し給え]
 
 伐採を請け負った業者さんは、せめて桜が散るまでと、
 他の桜を切るの待っていました。

 そして、花を惜しむ歌や句が、 次々に檜原桜にかけれれました。

 そのなかに、

   [桜花(はな)惜しむ 大和心の うるわしや 
             とわに匂わん 花の心は] (香瑞麻)
     
 の一首があって、当時の筑前の花守り、進藤一馬福岡市長の返歌と
 知れました。

 花心をうたった短歌に当時の福岡市長が返歌を寄せ、
 又土木部も施工計画を変更する粋な計らいで「桧原桜」は
 『終の開花』を許されたのです。」 
 

今ではこれにならい、毎年近所の小学生から大人まで、
桜にちなんだ短歌を詠んで、桜の木の下はその短冊で一杯になり、

この美談が書かれた本が木の下に設置されたポストに入っており、
自由に借りて、読んではまたポストに返す、回し読みが
できるようになっています。



また、この美談は地域のミュージカルになったり、
お能になったりと、

今では命拾いした桜が人々に恩返しをしてくれています。

そういえば、昔

「『花のある人』とは、華やかな人のことではなく、
心に花のようなやさしさのある人のことをいう」

と聞いたことを思い出しました。  


Posted by nobo at 23:03Comments(0)その他のこと

2011年03月26日

日本の色~道明の帯締め

「麹塵(きくじん)」
「朽葉(くちば)」
「千歳緑(せんさいみどり)」

みんな、色の名前なんだそうです。



着物の帯締めの老舗「道明(どうみょう)」
ここの帯締めを買うと、この色見本が2枚ずつ季節ごとに送られて来ます。
色の部分は本物の糸が貼られてあり、
和紙のしおりにその色の説明が書かれています。

色の数の多さ、微妙な色の違いが楽しくて
集めてとっておいたら結構な数になりました。



今、福岡市天神の岩田屋で「大江戸のれん市」があっているので
出店している道明さんで、母へのプレゼントとして一本、買いました。
ちなみに色は「若苗色」。
なるほど、いいネーミング。

パッケージも素敵です。男性の職人さんらしき方が
手際よく、包装して下さいます。

「巴里萬国博覧会金牌」と書いてあるけど、
それって1900年のパリ万博?

恐れ入りました。

  


Posted by nobo at 00:01Comments(0)その他のこと

2011年03月11日

Made in Japan オンリーの雑貨~tokineri

最近「地産地消」というけれど、
食べ物だけではなく、「使うモノ」にも
Made in Japanにこだわるヒトが増えているそうです。



最近、ここ地元福岡は明日の九州新幹線全線開業の話題でもちきり、
「博多駅行った?」
が合言葉みたいになっていますが、
その博多駅ビルのアミュプラザにオープンした雑貨店、
tokineri(トキネリ)。

家具から食器までさまざまな商品、すべて日本製をセレクト。
でも、ジャパニーズ!って感じの民芸品ではなく、
「今」の私たちの生活に合うプロダクトばかり。

「こんなにいろんなものが日本で作られているんだ」
とあらためて、メイド・イン・ジャパンを見直したくなります。

先日訪れた、東京・JR秋葉原駅~御徒町駅間の高架下に出来たスポット
2k540AKI-OKAアルチザン。
ここにも日本の製品だけを扱うお店があったりして、
最近の傾向なのでしょうか。




で、tokineriで私が気にいったのは



ありそうでなかった、小さな小さな壁掛け時計です。
直径5.7cm。画鋲で簡単に掛けられます。
深沢直人デザイン。SEIKO製。
時計自体が主張せず、すっかり壁に同化しているところがいい。

置時計としても使えて、アラームもついているので
トラベル用にも使える。
色も赤や緑など5色ほどありました。

その他、お店にはご当地のモノもあり、
小石原ポッテリーの食器や久留米絣、博多曲げ物なんかも
ありましたよ。  


Posted by nobo at 14:55Comments(4)その他のこと

2011年03月01日

スカイツリー&400年の庭

先週東京に行ってきました。

東京はちょいちょい行くのですが、
今回の東京ではあらたな発見がありました。



ジオラマじゃない、
ホテルニューオータニの庭。カフェラウンジからの景色です。
東京のど真ん中に江戸時代からの歴史ある庭。

かと思うと、



スカイツリーが。今日高さが600m越えたというニュースがあったので、
この時はまだ5??mでしょうね。
日本橋のマンダリンオリエンタルからの眺め。

東京のホテルからの景色だけでも、
400年歴史の幅が感じられる。
こんな風に東京のスゴサを感じたのは初めてです。

築45年とか、まだまだ、やね。





  


Posted by nobo at 21:28Comments(0)その他のこと