› 築45年の家に住む › 2011年03月10日

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2011年03月10日

日本酒と古い器と白木の一枚板~酒陶 築地(福岡市平尾)

今日から始めるカテゴリーです。
「店にカウンターあり、カウンターにこだわりあり」

まだ若造のころ(今でもまだまだ未熟モノですが)
ちょっといい割烹などに行って、緊張した空気が流れると、
「このカウンター、イチョウですか?」
などとご主人に訊ねると、そこから
「そうなんですよー、わかりますか?」
と、打ち解けていただいたりして、結構武器!につかってました。

カウンターはお店の顔、そこにはいろんなエビソードが隠れています。


で、その第一回目は地元、福岡のお店「酒陶 築地」さん。



長屋風の民家を改装した純和風の空間、いつも着物姿でのおもてなし。
店主・築地さんが集められた骨董の器に盛られた酒の肴と
日本酒やワインを楽しめる、落ち着いた、
でも気楽な雰囲気で楽しめる空間。

そのカウンターは木目のおとなしい、やさしい肌触りの白木のカウンター。
杉とはちょっとちがうような・・・なんだろう?

「スプルースですよ。お店をつくるとき、予算の関係でこれに。」

本来ならば、和食のお店やお寿司屋さんで好まれる
イチョウの一枚板!ということでしょうが、
いやいや、これはこれで、見劣りしない美しさ。
逆に、イチョウにはない、木目の良さが味になっている。
本来、木に良し悪しはないのだから、
まさに「適材適所」のグッドチョイス、なるほどです。

スプルースは別名、北洋蝦夷松。
名前の通りシベリアや中国東北部などが産地の針葉樹です。
肌が緻密で加工がしやすいので、
よく障子などの建具に使われています。