› 築45年の家に住む › 2012年03月

  

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2012年03月29日

木で出来たもっとも高度で高価なモノ

それは、弦楽器だと私は思います。
ヴァイオリンのストラディバリはその有名な例ですよね。

このブログのタイトルのバックの写真、実はこれは私のチェロのケースでして



習い始めて数年、いやもうちょっと。大人になってからの習い事なので
練習も不真面目で、上達しないままの恥ずかしいレベルですが。

始めるきっかけは、この「木でできた家具みたいなモノ」に惹かれた
というものでした。

木製の家具をデザインする私にとって、この形と精巧なつくり、
そして「木」が音を作るというのは、なんとも魅力なのです。







木の種類はこの表の顔の面はスプルース。
松の種類で、日本では障子に使われたりします。
まっすぐな木目が音を均一に出すのです。(ここからの写真は、美しさがわかるように上等な私の先生のチェロを撮影)
板の厚みは3mmほど。
無垢をここまで薄くしてさらにふくらみを持たせるというのは
通常の家具作りにはない技術。

ちなみにイタリアの楽器の名産地・クレモナでは
楽器作りの職人さんの修業はまず
「家具作り」なんだそうです。




サイドとバックはメープル(楓)の木材を使います。
美しい「虎斑模様」の縞も木材のカットの仕方で出すもので
しっかりした縞は木の質の高さを表すとか。


使っているうちに、温度や湿度によって
木が縮んだり、膨張したりして
張っている絃(げん)が緩んだり張ったりするのは日常。
要は「木は生きている」のです。

そうして、何十年、名器は何百年と使われ
木も「経年変化」をするに伴い、音も変わってきます。

名器と言われる楽器は、どんなに技術がすすんでも
熟練したヒトの手によってしか作られない、
そしてその楽器を弾きこなすには
何万時間という時間をかけて弾いてきたヒトでしか
最高の音を出すことが出来ない、

なんとも途方もないの技の世界。
人間って本当にスゴイ、ですね。

  


Posted by nobo at 14:37Comments(0)その他のこと

2012年03月06日

九州産一枚板カウンターでSTARBUCKS~福岡市大濠公園

以前に福岡県太宰府に出来たスターバックスのことを書きましたが
(詳しくは「隈 研吾 設計のスタバ(福岡県 太宰府天満宮参道)」で)
このスタバはそれ以前に出来ていたものの、
同じ九州産の木材を使っていながら、
違うアプローチの「九州のスタバ」です。



店の中央に厚み15cmくらいはある杉(だと推察。違っていたらごめんなさい)のカウンター。
長さも4-5mあります。
いわゆる「耳」という、木肌の部分も残されていて、カウンターだけ見ると和風なのですが、
それが周りのシンプルなインテリアにいいバランスで存在している。



(写真右上)太宰府のスタバは同じ杉を角材にして、それを組んで壁を装飾していましたが、比較するとおもしろい木材の使い方。


この店舗は全国のスターバックスの中でも、数件ある「コンセプトストア」のひとつ。
公園内にあることから、建物の材料が地産の木材であることや自然光を取り入れた作り、
リサイクルなどエコをテーマに作られている、ということです。



外観のデザインも周りに配慮した、景観を損ねない低い作りですね。





ここ大濠公園は福岡市の中心にあり、
散歩やジョギングコースなどもあり、
ほとりには能楽堂や市美術館もあります。
市民の憩いの場として愛されています。