› 築45年の家に住む › 2013年06月30日

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2013年06月30日

リノベーション完了です!

4月からプラン作り、そして5月の終わりから始まった
マンションのリノベーション工事。
昨日完了しました。



LDKは以前より1部屋分広くなり、
キッチンをアイランド(ペニンシュラ)型のオープンキッチンにし、
白をベースに床材のブラックチェリーが映えます。
お施主様のTさんのご希望は無垢のフローリングだったのですが、
マンションは構造上無垢が難しく、また防音の関係もあり、
無垢の板を薄くスライスしたものを表面材にした
突板のフローリングにしました。
突板といっても本物の木なので経年変化で床の色合いも深くなっていきます。





キッチンはTOYO KITCHENです。
カウンター下のキッチン正面はサイドの壁と同じタイルを貼って、オリジナル感を出しています。
白い壁と同化していますが、
よく見ると、ちょっとかわいい花型のモザイクタイル。






そしてTOYO KITCHENの特徴でもある、
キッチン本体に脚がついている
フロート(浮いている)スタイル。
実はマンションのリノベーションでは、難しいんです。


というのは、もともとのキッチンの配管があるため、
新しいキッチンの配管位置に合わせようとすると、
床下のスペースがないマンションでは、床の上で
配管を曲げて移動させるため、それがまともに見えるのです。

でも、ここを上手くしたのは、工事会社(㈲ライフスタイル)さんの知恵。



キッチン本体に横穴を開けて、そこに配管を通したんです。
TOYO KITCHENのキッチンの奥行は他メーカーより10cm広いので
奥にスペースがあるんです。









キッチン後ろは3枚扉の収納。
奥行60cmで中にカウンターを造り付け、
下にワゴンを入れたり、収納の引き出しを置いたり、
可動棚もつけて、生活していきながら
使いやすい収納を自由に作っていくことが出来ます。
大きな「押入れ」の形、システムキッチンの収納よりも
随分とコストカットにもなります。
これはなんとTさんのアイデアなんですよ!
いわゆる「隠す収納」もキッチンには必要。

そしてこのキッチンでは冷蔵庫や電子レンジを置くスペースも
キッチン横、3枚扉収納の横に配置し、
リビングからは見えないようになっています。




そして3枚扉の右には見せる収納、
キッチンと同じ高さのカウンターと
可動棚。
ここにはPCや電話などを置いてキッチン横ながら
書斎的な使い方が出来て便利なコーナー。
棚に使っているのは、IKEAのキッチンの天板と同じ板。
水にも強く熱にも耐えられるので
キッチンのサブカウンターとしても使えます。





キッチンの隣は4.5畳の和室。
お布団が2人分余裕で敷けるように、
押入れが浮いているんです。



工事が始まった頃、また壁紙を張り替える前に
この押入れの構造を打ち合わせながら壁に落書きしてあれこれ考えただけに








その甲斐あって、下に支えを造ることなく、
奥行も通常の押入れと同じ
収納たっぷりの押入れになりました。
上下の空間には間接照明が効果的です。





実はこの4.5畳の畳の間は小上がり風になっていまして、
周囲はこのように土間風の通路があります。
ここはTさんご家族が飼っているペットのカメさんが
足をすべらせることなくお散歩できるスペースでもあります。



そして通路の突き当りにはデスクが造作。
「個室にこもらない勉強」ができる、
セミオープンで家族の気配を感じながら
「ちょっとこもる」ことができる勉強スペース。
ちょっと疲れたら、畳にゴロンと横になってもいいし。


この和室には他にも仕掛けが。



壁の一部に和紙を貼り、床の間代わりに掛け軸や掛け花ができるように



そして床飾りのスペースとしては、浮いた押入れの下に
置物などを飾ってもらえるようになっています。

もともと私とTさん(奥様)とは茶道教室がご縁でお知り合いに。
なのでこうしてお茶を楽しめる和の空間が造れて、私もとても嬉しいです。




洗面所はちょっとカワイく。
キッチンのタイルの色違い、グリーンのモザイクタイルと
ブルーの壁紙をベースに。
右のSK(スロップシンク)は靴を洗ったり、ペットのカメさんの沐浴に便利ということでTさんのご希望のひとつ。
左の洗面台は天板と洗面ボウルが一体型の陶器で美しいIKEAのもの。
周りのアクセサリーもIKEAで揃えました。
コンパクトながら便利な洗面所に。




それから今回、自分たちで塗装にもトライ!
ということで、Tさんと私の素人ペアで壁を塗ろうと意気込んだのですが、



結局見るに見かねて、塗装工事の職人さんが全部塗って下さいました。



塗料はTさんが買ってこられたイギリスの塗料メーカー「Farrow & Ball」の
Yellow Groundというカラー。











お手洗いと個室の壁それぞれ一面ずつ、明るくて優しい雰囲気になりました。




この日は工事が終わってお施主様に引き渡しの日だったのですが、
リノベーション後、はじめて新しくなって我が家を訪れた
Tさんの次男君、さっそくくつろいで、和室にごろん、と熟睡。
でも私にはどんな言葉より賛辞に思えたのでした。
お母さんに起こされているの、ちょっと小さいですが、見えますか?


ちなみに窓のプリーツスクリーン上げ下げに加え、上の部分も開くもの。



以前の窓はこんな風に見えていました。
ベランダの部分が隠せるので、このお宅の借景である浄水場の山の景色を
切り取ることができます。


3日後にはコーディネートした家具も搬入され、照明も取り付けます。
その様子もまた、当ブログでご報告します。