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2014年03月04日

木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

食に関するブログを書くのはやめたはずなのに?
(以前もう一つブログをしてまして)
先日行ったレストランの事を書きます(笑)

ちょっとした記念日のディナー!! というわけで
初めて行くお店、それもフレンチと聞いていたのでどんなお店なのか?
ちょっと気構えて行ったところ、店内に入ると想像は心地良く裏切られたカンジでした。

木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

これ、我が家にあるものなのですが、何だと思いますか?
木の実から芽が伸びてきたようなフォルム。

木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

ウラにはこれを作った方の名前が刻まれています。
KOZUMA、熊本県出身の木工アーティスト上妻利弘さんの作品。
バターナイフなんです。
気に入って知り合いのギャラリーで数年前に買ったもの。


木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

お店の中はそのバターナイフをはじめ、テーブルに点在するオブジェや
プレートスタンドや壁に架かっているアートまで
すべて上妻さんによるものでした。偶然の出会い。

木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

店内はシンプルであたたかい雰囲気。
肩肘張らないカンジが和ませてくれます。

木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

前菜を待つ間、このオブジェをじーっと眺めていたり、手に取ったりして。
フォルムが有機的だし、まるで何も塗っていないような木地の仕上げが
素材そのままのようです。


木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

そしてその木のプレートに盛り付けられて出てきた前菜は
やっぱり、素材の良さを生かした一皿でした。

お店の室内にこだわりが見られて、それと味とが一体になっている
そんな演出があるんですね。こまやかでありながら、さりげないのがまたいい。

白い店内に白い壁、白いテーブルクロス。
木の分量は少ないのに、木の温かみを
こうした形、つまりテーブルの上に触れられる形でお客さんに感じてもらう。

木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

バターナイフ使ってパン食べていたら、
どっちがパンでどっちがバターナイフか?
上妻さんの作る形は美味しい形でもあるんですね。

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お味もどれも綺麗で優しいものばかりでした。
余談ですが、出されるお料理だけでなく、ワインのつぎ方も
静かで、正確で、うっとりするような綺麗な注ぎ方でした。

そして私の目のつけどころはもうひとつ、

木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

座った席が壁際だったのですが、
普通壁にテーブルを付けるところを、
隙間をわざと開けておいてあります。
3cmくらい。隙間を開けることで、モノが落ちたりこぼれたりする。
けど、敢えて、開けることで、ほどよい緊張感が生まれる。
それが綺麗なんだと。
これもきっとお店のこだわりです。


木の素材の取り入れ方~とあるレストランで。

お食事の最後に出てきたのは、陶器の器でしたが、やはり有機的な形。
素材感も合わせてありますね。
この下に、お茶漬けがあリ、上のプレートはその薬味がのっているもの。
(残念ながらお茶漬けの写真は撮りそこないました)

こうしたお店の個性の出し方、こだわり方。
わたしも木を扱う上で、すごく勉強になりました。

最後にお店ですが、
Defi Georges Marceau (デフィ・ジョルジュ・マルソー)
福岡市西中洲にあります。








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