温故知新~ウィリアム・モリスのインテリア

nobo

2012年01月04日 00:01

昨年、お世話になっているインテリアショップに暮れのごあいさつで
訪問したところ、19世紀イギリスのデザイナー、ウィリアム・モリスの
壁紙やカーテンで作られたコーナーを目にしました。

福岡市野間の
マダム・ワトソン。
欧米スタイルの
エレガントな
インテリアを
提案しているショップ、
店内も輸入壁紙やカーテンで空間が作られています。

ウィリアム・モリスらが起こした
アーツ&クラフツ運動は19世紀のイギリス産業革命の機械化、
大量生産の時代に疑問を投げかけ、芸術と工芸に根ざしたライフスタイルを提唱したもの。
壁紙やカーテンも自然をモチーフにした、美しくて奥深いデザインが数多く、サンプルブックを見ていても飽きません。
左上の写真はザクロのパターンの壁紙。

このおそろいの柄の壁紙とカーテンなんて、
ナチュラルでシンプルな空間にちょっと取り入れたら、
甘くなり過ぎず、大人カワイイ空間になるのでは?

私は昔、ロンドンのオークションハウスの学校で
19~20世紀の装飾美術を学んだ事があります。
それが今のインテリアデザインやコーディネートを始めるきっかけになっているのですが、
時代と共に様々なインテリアのスタイルが生まれ、
その中でもアーツ&クラフツ運動は大きなエポックであり、モリスのデザインに
ついてももちろん学んだので、久々にモリスの空間に触れて懐かしく、
また新鮮でした。

ミニマムなインテリアが主流の現代にも、そろそろ素材や
デザインに深みのあるアイテムを取り入れて、
もっと個性的で装飾性のある空間をつくるのも良いのでは、と
150年前のデザインを前にして感じました。



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