
2012年03月29日
木で出来たもっとも高度で高価なモノ
それは、弦楽器だと私は思います。
ヴァイオリンのストラディバリはその有名な例ですよね。
このブログのタイトルのバックの写真、実はこれは私のチェロのケースでして

習い始めて数年、いやもうちょっと。大人になってからの習い事なので
練習も不真面目で、上達しないままの恥ずかしいレベルですが。
始めるきっかけは、この「木でできた家具みたいなモノ」に惹かれた
というものでした。
木製の家具をデザインする私にとって、この形と精巧なつくり、
そして「木」が音を作るというのは、なんとも魅力なのです。


木の種類はこの表の顔の面はスプルース。
松の種類で、日本では障子に使われたりします。
まっすぐな木目が音を均一に出すのです。(ここからの写真は、美しさがわかるように上等な私の先生のチェロを撮影)
板の厚みは3mmほど。
無垢をここまで薄くしてさらにふくらみを持たせるというのは
通常の家具作りにはない技術。
ちなみにイタリアの楽器の名産地・クレモナでは
楽器作りの職人さんの修業はまず
「家具作り」なんだそうです。


サイドとバックはメープル(楓)の木材を使います。
美しい「虎斑模様」の縞も木材のカットの仕方で出すもので
しっかりした縞は木の質の高さを表すとか。
使っているうちに、温度や湿度によって
木が縮んだり、膨張したりして
張っている絃(げん)が緩んだり張ったりするのは日常。
要は「木は生きている」のです。
そうして、何十年、名器は何百年と使われ
木も「経年変化」をするに伴い、音も変わってきます。
名器と言われる楽器は、どんなに技術がすすんでも
熟練したヒトの手によってしか作られない、
そしてその楽器を弾きこなすには
何万時間という時間をかけて弾いてきたヒトでしか
最高の音を出すことが出来ない、
なんとも途方もないの技の世界。
人間って本当にスゴイ、ですね。
ヴァイオリンのストラディバリはその有名な例ですよね。
このブログのタイトルのバックの写真、実はこれは私のチェロのケースでして
習い始めて数年、いやもうちょっと。大人になってからの習い事なので
練習も不真面目で、上達しないままの恥ずかしいレベルですが。
始めるきっかけは、この「木でできた家具みたいなモノ」に惹かれた
というものでした。
木製の家具をデザインする私にとって、この形と精巧なつくり、
そして「木」が音を作るというのは、なんとも魅力なのです。
木の種類はこの表の顔の面はスプルース。
松の種類で、日本では障子に使われたりします。
まっすぐな木目が音を均一に出すのです。(ここからの写真は、美しさがわかるように上等な私の先生のチェロを撮影)
板の厚みは3mmほど。
無垢をここまで薄くしてさらにふくらみを持たせるというのは
通常の家具作りにはない技術。
ちなみにイタリアの楽器の名産地・クレモナでは
楽器作りの職人さんの修業はまず
「家具作り」なんだそうです。
サイドとバックはメープル(楓)の木材を使います。
美しい「虎斑模様」の縞も木材のカットの仕方で出すもので
しっかりした縞は木の質の高さを表すとか。
使っているうちに、温度や湿度によって
木が縮んだり、膨張したりして
張っている絃(げん)が緩んだり張ったりするのは日常。
要は「木は生きている」のです。
そうして、何十年、名器は何百年と使われ
木も「経年変化」をするに伴い、音も変わってきます。
名器と言われる楽器は、どんなに技術がすすんでも
熟練したヒトの手によってしか作られない、
そしてその楽器を弾きこなすには
何万時間という時間をかけて弾いてきたヒトでしか
最高の音を出すことが出来ない、
なんとも途方もないの技の世界。
人間って本当にスゴイ、ですね。