2014年08月30日
カウンターのお仕事完了です。
前回のブログ「実は初のカウンターのお仕事です。」から随分経ちましたが、先週お店のお盆休みに合わせてカウンターの工事が終わりました。

これが完了の図。
5.4mのカウンターに合わせた、継ぎ目のないひな壇(「つけ台」とも云います)。
まるで変っていない?と思われるかもしれません。とくに木目も目立たないし、
実際にお客様でも気づかれないかたもいらっしゃるようです(笑)
以前は濡れても良いように、本物の木ではなく、塗装も施されたひな壇でした。
今回は下のカウンターに合わせた無垢の無塗装のイチョウ、
そして下のカウンターでも2枚の板をつなぎ合わせているのですが、
今回のひな壇は5.4m、つなぎ目のない一枚板です。

工事に入る前に、まずは製材した木を見に行きました。
イチョウの材は親戚の木材市場から。
今回製作をお願いしたのは、大川市と佐賀県の境にある諸富町にある「ウッディプロダクト」さん。
能の野外舞台も作られたこともある岸さんにお願いしました。
2枚の板を組んで作るため、板の向きやどちらの板を上面にするかなどを検討。
ひな壇の加工は取り付け工事の直前におこなわれます。
木の特性で、あまり早く加工をして放置しておくと、反ったりすることがあるからだそう。

3日前にはひな壇の大きさや角度の確認のため、別の材でサンプルが到着。最終確認です。

工事はお店のお盆休みの3日間で行いました。まずは既存のひな壇を撤去です。
両サイドの壁もほとんど傷つけることなく、きれいに取れました。

翌日に新しいひな壇到着。
5.4mもあるため、お店の入口からは入れられないため、
横の窓を一度はずし、お店の前の道路を大きくさえぎりながら?
なんとか挿入しました。お店を新築するときは、カウンターのような長いものは
先に入れておいて、あとから壁を造作すればよいのですが、
リノベーションなどでは搬入経路は重要な問題。
しかし何よりも職人さんの
「無垢でつくるんだから、継ぎ目なしでいきましょう」
という心意気があったから、それが可能になってよかったです。
現場に到着したら、なるべく両サイドの塗り壁に傷をつけず、綺麗におさめるために大工さんの指示が。
「5mm切って!」
すでに組みあがった大きなものをしかも端からほんの5mm切るのは至難の業では?と思っていたら、

家具職人さんがいとも簡単にのこぎりでまっすぐに切っていきます。

その5mmの断面を大工さんが壁に当てて、今度は壁に切り込みを入れ、

大工さんの号令で家具職人さんたちと息を合わせ、壁にひな壇を挿入し、

ストン、と見事に納まりました。私は見ていただけですが。
簡単に見えて、なかなか難しい、しかも失敗は出来ない、
さすが、職人の技です。

そのあとは、ひな壇をしっかり固定していきます。
木の力は強いので、後々反発しないように上からと横からも突っ張り棒を立ててしっかり押さえた後、ビスで固定する、というのも大工さんの経験からくる知恵。
私自身も大変勉強になります。

今回は以前と同じ形のものを新しく作るという、
「目に立たず」良い仕事をする、というのが課題でしたが、
後日お店のご主人より
「やっぱり綺麗ですね。カウンターの中から見ていると全然違います」
と言って頂き、ほっと一安心。
開店10周年という区切りにお店の一番大事なカウンターのお仕事を任されたことに感謝です。
本物の素材にこだわったお店にふさわしい、無垢そのままの素材で
お店の思いがますますお客様に伝わりますように。

これが完了の図。
5.4mのカウンターに合わせた、継ぎ目のないひな壇(「つけ台」とも云います)。
まるで変っていない?と思われるかもしれません。とくに木目も目立たないし、
実際にお客様でも気づかれないかたもいらっしゃるようです(笑)
以前は濡れても良いように、本物の木ではなく、塗装も施されたひな壇でした。
今回は下のカウンターに合わせた無垢の無塗装のイチョウ、
そして下のカウンターでも2枚の板をつなぎ合わせているのですが、
今回のひな壇は5.4m、つなぎ目のない一枚板です。

工事に入る前に、まずは製材した木を見に行きました。
イチョウの材は親戚の木材市場から。
今回製作をお願いしたのは、大川市と佐賀県の境にある諸富町にある「ウッディプロダクト」さん。
能の野外舞台も作られたこともある岸さんにお願いしました。
2枚の板を組んで作るため、板の向きやどちらの板を上面にするかなどを検討。
ひな壇の加工は取り付け工事の直前におこなわれます。
木の特性で、あまり早く加工をして放置しておくと、反ったりすることがあるからだそう。

3日前にはひな壇の大きさや角度の確認のため、別の材でサンプルが到着。最終確認です。

工事はお店のお盆休みの3日間で行いました。まずは既存のひな壇を撤去です。
両サイドの壁もほとんど傷つけることなく、きれいに取れました。
翌日に新しいひな壇到着。
5.4mもあるため、お店の入口からは入れられないため、
横の窓を一度はずし、お店の前の道路を大きくさえぎりながら?
なんとか挿入しました。お店を新築するときは、カウンターのような長いものは
先に入れておいて、あとから壁を造作すればよいのですが、
リノベーションなどでは搬入経路は重要な問題。
しかし何よりも職人さんの
「無垢でつくるんだから、継ぎ目なしでいきましょう」
という心意気があったから、それが可能になってよかったです。
現場に到着したら、なるべく両サイドの塗り壁に傷をつけず、綺麗におさめるために大工さんの指示が。
「5mm切って!」
すでに組みあがった大きなものをしかも端からほんの5mm切るのは至難の業では?と思っていたら、
家具職人さんがいとも簡単にのこぎりでまっすぐに切っていきます。
その5mmの断面を大工さんが壁に当てて、今度は壁に切り込みを入れ、
大工さんの号令で家具職人さんたちと息を合わせ、壁にひな壇を挿入し、

ストン、と見事に納まりました。私は見ていただけですが。
簡単に見えて、なかなか難しい、しかも失敗は出来ない、
さすが、職人の技です。

そのあとは、ひな壇をしっかり固定していきます。
木の力は強いので、後々反発しないように上からと横からも突っ張り棒を立ててしっかり押さえた後、ビスで固定する、というのも大工さんの経験からくる知恵。
私自身も大変勉強になります。

今回は以前と同じ形のものを新しく作るという、
「目に立たず」良い仕事をする、というのが課題でしたが、
後日お店のご主人より
「やっぱり綺麗ですね。カウンターの中から見ていると全然違います」
と言って頂き、ほっと一安心。
開店10周年という区切りにお店の一番大事なカウンターのお仕事を任されたことに感謝です。
本物の素材にこだわったお店にふさわしい、無垢そのままの素材で
お店の思いがますますお客様に伝わりますように。
Posted by nobo at 23:59│Comments(0)
│店にカウンターあり、カウンターにこだわりあり
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。