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2013年07月26日

12年寝かせた木で作る最後のテーブル

今月の初めに梅雨が明けて、それから福岡はずっと猛暑続き。

自然乾燥していた板もしっかり乾燥してきました。


12年寝かせた木で作る最後のテーブル

2001年に思い切って丸太1本買いして寝かせていた、
大好きな木材、センダン。
温かみのある色合いと深みがいい木材です。


12年寝かせた木で作る最後のテーブル

これまで無垢のテーブルを数々つくってきたり



12年寝かせた木で作る最後のテーブル



長さ4mそのまま使って自宅のキッチンのカウンターにしたり





その他にもお寺の看板(というのだろうか)になった板もあります。




そして今回、残っている板全部使って最後のテーブルを作ります。


というのも、昨年オーダーで作った同じ材のセンダンの無垢のテーブルが
だんだん大きく反ってきたため、作り直すことになったため。

今まで何度も作ってきて、作り方も、使う材の吟味も、いつもと同じように
行ってきましたが、やはり自然のモノが相手だと、何が起こるか
わかりません。無垢の場合、多少の割れや反りはあることなので
ご了承していただかなくてはならないのですが、
今回はその程度がちがっていました。
(画像もあるのですが、写真だとその反りがわかりにくいので割愛しますが)
反ったテーブルをもう一度バラバラにし、板状に戻して
特別に熱とプレスをかけ、テーブルに組みなおして
もともと板裏に施していた木の反り止めに、さらに補強の金物を入れましたが、
木はまるで反発するかのように元に戻ったのでした。


お客様には大変申し訳なく、そのテーブルを引き取り、
別の家具屋さんでのテーブルのご購入をご提案しましたが、
センダンのテーブルを気に入って下さっているとの事、
ありがたいことに、もう一度作り直すチャンスをいただきました。

そこで長年寝かせて反りの可能性が低い私の板でつくることになったのです。

だたし、残っている私の板は幅がやや狭いので
110cmの幅のテーブルを作るのに
何枚かを剥ぎあわせなければなりません。



12年寝かせた木で作る最後のテーブル

今回は反らないだけでなく、よりよい仕上がりにするため、
木目のを柾目(まさめ)部分だけでテーブルをつくります。
柾目というのは、上の写真でいうと
両サイドの木目が詰まっていて、まっすぐの部分。
この部分だけを切り取り、4枚を剥ぎあわせます。
真ん中の渦状の部分は「板目」といわれるところ。
ここを使って剥ぎあわせると、いかにも剥ぎ目が目立つし、
あまり板目が目立つと和っぽくなるので、
この板目はお揃いで作るベンチに使うことにします。


それにしても今回の作り直しであらためて
木は何年たっても生きていると痛感させられました。
今度こそは、お客様に長く使ってもらえるものになりますように・・・
祈るような気持ちです。
そして、木を愛する私!としては、
木も無駄にならないように、ちゃんと使ってあげなくちゃ、
とも考えるのでした。



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