› 築45年の家に住む

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2012年07月28日

エジソンの電球を見てLEDを思う。

今日、メルマガでパナソニック電工からのお知らせが
「白熱電球(E26)を前倒しで今年10月に生産中止します」
との事。すでに現在販売されている照明器具などはLEDや蛍光灯専用の器具がほとんどになっていて、身の回りでもすでに浸透していることなのですが。
経済産業省発信における“省エネランプ等の普及促進対策”による
もので、これまでも東芝などもすでに生産をストップしています。




これはエジソンが発明した白熱電球を復刻した白熱球。
約130年前、電球のフィラメントに京都の竹を使ったことで有名。
当時10万ドルをかけて、全世界に20人の竹ハンターを派遣して発見したらしいです。

この電球は竹のフィラメントはもちろん使用していませんが、
電球の形が手吹きのカンジでカワイイ。
以前リノベーションさせていただいたお宅で裸電球のペンダントをダイニングに使うことになり、
この電球をプレゼントしたところ、それからずっと気に入って使っていただいています。

LEDはまだ発展途上の器具だし、価格もまだまだ高いし、
この独特の温かい色合い、ろうそくの炎のようでいいですよね。



LEDだと、電球色でもなんとなく色合いが不自然な感じでさびしい。
それに、LEDの特性として、光が放射状に行かないので
全方向を照らす照明器具には向いていない。









でもそんな中、このようなLED電球も売られていました。
白熱電球と同じように放射状に光が照らせる。
でもこれはまだ白熱球20W程度の明るさだそうです。










昔からの白熱電球がなくなると、ちょっと寂しい気になるのは
世代なんでしょうか?
いや、LEDがもっと開発されてろうそくの炎のような、
白熱球に本当に代わるモノになってくれたら
この寂しさもなくなるのでしょうね。  


Posted by nobo at 01:05Comments(0)その他のこと

2012年07月21日

自宅の庭に森を作る、ということ

前回のブログから2週間あまり経ったのに、
いまだにここ北部九州は豪雨が続くという
異常な7月。
この天候で私も現在進行中の無垢の木を用いた家具製作が
木が乾燥しきれず、滞っている状態です。


さて、そんな中、
我が家では植木屋さんが
この時期の庭木の剪定中です。
猛暑と雨の中、お疲れ様です。

年二回の剪定、
家同様にすでに45年間、ここに植えられている木々は
現代の「ガーデニング」風とは違って
自分では手入れが出来ない木々ばかり、
そうでなくても大木になっているため、
維持していくのもなかなか大変です。



しかし前回のブログ「森林について考えよう。」を読んでくれた友人が教えてくれた、植物生態学者の宮脇昭氏。
被災地のがれきを使って植林をすることを
提唱されている方で
最近その氏の著書を読んでいるのですが、
最後の章に書いてあるのが
「自宅の庭に森をつくろう」
ということなのです。



家の周りに木を植えたり、生垣を作れば
環境をよくする以外に災害を防ぐ役割もあるとか。

そして、植える木の種類はその土地に昔から根付いている
樹木が良いそうです。
ちなみにここ九州だと「常緑広葉樹」。
つまり冬に落葉しない、そして葉っぱの大きい木。

というわけで、あらためて我が家の庭を見渡すと、
ちゃんとありました。



カシの木。
我が家では敷地の周りに
生垣として植えられてます。
















これはクロガネモチ。
かなり大木になって
このあたりは確かに森のように
なっています。
冬には赤い実をつけるので
我が家では枝を切ってクリスマスホーリーのように
活けているのですが、
その赤い実は野鳥のエサになっているようです。







おととしに花が可愛いから、と
ツバキを植えたのですが、
これも常緑広葉樹だそう。

つつじなども常緑広葉樹なので
馴染みのある木も多いですね。


何気なく植えられているけど
何十年も枯れずに育つということは
その土地にあっているということ。
まさに適材適所。


園芸ショップで売られている小さな苗からでも
庭に森をつくる第一歩になりそうです。

庭を維持するのが負担に思っていたりも
しましたが、
「森を作っている」と思えば
なんとなく豊かな気持ちになれます。




そして森は他の生物をはぐぐみます。
ふと見ると、家の外壁にセミの抜け殻が。

夏空ももうすぐです。  


Posted by nobo at 17:15Comments(2)古いウチのこと

2012年07月03日

森林について考えよう。

昨晩からの豪雨で各地で水害が起こっている九州。

まだまだ地すべりの恐れもあり、山沿いは警戒が必要な状態です。

そんな今日、「晴耕雨読」ではないけれど
先日我が家にふらっと立ち寄った知り合いの先輩の置き土産を
手に取って見ていました。



東京在住の先輩、編集にかかわったという、
森林について考える、子供向けの冊子。
中には木に関する様々な事が書かれているのですが、




私たちが出すCO2量は木何本分か、とか
(結構本数がいるんですね。)



今日のような大雨による洪水を防いだり、



木の資源としての生産性とか
(年間70兆って国家予算にもせまる金額!
森って働いているのね。エライ!)


結構大人が見ていても知らないこと、
ためになることが多くて驚きました。


日頃木を使って仕事しながら思うのですが、
人間の生活に「木」がないと、大変なことになります。
家の建物自体はコンクリートでも建つかもしれませんが、
中の壁とか床とかドアとか、それに家具とか
まったく木が使われていない家は、まず無いと思う。

それに不思議と「木が嫌い」という人はいないでしょう?
精神的にも木に囲まれた空間って癒されたりするし、
木はヒトにとってなくてはならない存在なんです。

環境とか、リサイクルとかエネルギーなど
ずいぶん意識するようになりましたが、
木という資源については身近にありながら、
森を保護する意味とか活動については
「マイはし」ぐらいで、
それ以外に森林の保護ってあまり身近ではないですよね?

大人はもちろんですが
木が大きくなるのに年月がかかるように、
子供たちにも小さい頃から木について学んで
森を育てる心をはぐくんでほしいと思いました。

この「日本の森林と林業」という冊子、
小・中・高校の教材用としても使われているようです。
購入などご興味のある方は公益社団法人 大日本山林会まで。


ここ北部九州は雨もひと段落、
ちょっとアカデミックな話になりましたが。
私も木を大切に使ってよりよい
モノ作りをしていこうと思いました。  


Posted by nobo at 16:04Comments(0)その他のこと

2012年06月23日

自然の中のまるいかたち。

ふと、ウチの犬を見ていて思うのですが、



この犬のブチ、なんであるんでしょうね?
この犬種にはたいがいあって、みんなこういう楕円。
でも、なんとも言えずかわいいと思ってしまうのです。

そして、犬の耳の形、先端の丸いカーブがきれいなんです。



こうゆう丸さ、他にも気を付けて見ていると、けっこう見つかったりして




柏餅食べたら、
その葉も似たようなカーブで














いつも私のもう一つのブログ「福岡カスレ協会」
カスレ作りに使う白インゲン豆、これも
ラウンドした形、なんとなく似ているでしょう?

満月や太陽の「真円」も完璧な美しさですが、この有機的な丸さも魅力的。
そう思うのは私だけではないと思うのですが。






その証拠にこんな豆のまんまの形の箸置きがあったり












この壺は銘に「瓜型」とあるように、
自然のモノのまるさというのは、
人にやさしさを感じさせるんですね。
もともと馴染んでいるからそう思うのか?
それとも原始からのDNAによるものなのか?




















そしてこれもそのひとつ?
もしかしたら、この形が
世界共通の「カワイイ」を刺激する
のかもしれません。  


Posted by nobo at 00:29Comments(0)その他のこと

2012年06月20日

アイビーの壁を育てる。

梅雨真っ盛りの福岡、
我が家も庭の木々や草花がグングン伸びてます。



家の裏手にある物置の脇に植えたアイビーもつるを伸ばして
ようやく壁をつたってきました。ウレシイ。



実はリビングの窓から物置が丸見えで、この存在感をどうにか
消したくて、数年前から挿し木していたもの。



以前に借りていたアパートがアイビーに覆われて
とてもいい雰囲気でした。
当時オーナーご夫婦が最上階に住まわれていて
いつも庭の手入れをされたり、
ポーチに花を活けられたり、
建物に愛情が注がれているのが感じられて、
年月が経つほどに長く伸びたアイビーがいい味わいを出している。


物置だけだったら、我が家もそんな雰囲気を試せるのではないかと。

何年かかるかわかりませんが、アイビー小屋、
楽しみに作っていこうと思います。
  


Posted by nobo at 16:54Comments(0)古いウチのこと

2012年06月12日

「博多の夏」の飾りモノ

旧暦の端午の節句まで飾っていた五月飾り。
その後、我が家ではこれが季節の飾りです。



7月1日から15日にかけて行われる博多祇園山笠。
その「飾り山」の土鈴。
総鎮守の櫛田神社でこの時期売られているもので
金太郎と浦島太郎。素朴なカンジがカワイイ。




数年おきに買っていますが、作風が時々変わったりしてこんなのもありました。
恵比寿サマ。

実際の飾り山は、というと






随分豪華ですね。
毎年テーマも変わり、
歴史時代物(ウラ側は子供が喜ぶアニメ等)
これは7月1日から博多の町のあちこちに登場します。
(博多のヒトはご存知でしょうが、
念のため)







一緒に絵馬も飾っています。
飾り山の様子が細かく描かれていて、これもいい。
杉の板に描かれているので、毎年飾るたびに板の色が日にやけて
だんだんあめ色になってきます。




そして「テボ」。
行事のひとつ、箱崎浜の汐井(真砂)を入れた籠。
伝統のお祭り、昔からこの籠だったんでしょうね。










これを飾ったり、眺めたりすると、なんだかさわやかな気分に。
山笠が梅雨を吹き飛ばし、
夏を運んできてくるからです。





  


Posted by nobo at 15:02Comments(0)古いウチのこと

2012年05月29日

和のお店に合う、白木調のテーブル作りました。

以前にこのブログでも紹介した
「日本酒と古い器と白木の一枚板~酒陶 築地(福岡市平尾)」さんより
テーブル製作のご依頼を頂きました。



ここのカウンターはスプルースという材質。
塗装をしていない、いわゆる「白木」の仕上げです。
テーブルも同じスプルースでつくることに。
ただし、テーブルとなると、食べ物や飲み物のシミが水拭き出来る方がお店の方も扱いやすいということで、今回は塗装をすることに。
ただし、見た目はなるべく白木に近くなるように
心がけました。




で、出来上がりはこのように。
木目が細かく、まっすぐなのがスプルースの特徴。
幅は70cm。板を2枚剥ぎ合わせていますが、
良く見ないとわからないくらい、一枚板に見えます。
触ったカンジも白木に近い
マットな塗装に。
この塗装には普通以上に念入りな研磨が必要だったようです。





ウラはこのように。
板の反り止めの金具をいれたり、
中央には脚部を固定するための
補強板を取り付けたり。
無垢の板にはこのような細工も必要。





脚は店舗用のスチールの脚を取りつけました。
木で作るよりも強度があり、アジャスターもついていて
ガタつきをなおすことも出来るので
ヘビーユーズのお店のテーブルには向いています。
それに既製の製品をつかうことで、コストを抑える利点も。






今回2台製作したのですが、
くっつけると、このように木目もぴったり合わせてあります。
ひそかなこだわり。










古陶磁で出されるお料理が自慢のこのお店。
器が映えるテーブルになったのでは。
お店にもすんなりなじんでくれたみたいです。
考えてみれば、純和風の空間向けに作ったのは
意外にもこれがはじめて。
私にとっても嬉しい経験でした。


  


Posted by nobo at 23:58Comments(0)家具のこと

2012年05月23日

レンタル家電でスチームクリーナーを使ってみる。

前から気になっていた、スチームクリーナー。
ケルヒャー(Karcher)、年末の大掃除時期に
よっぽど買おうかと思っていたのですが、
今は「レンタル家電」という便利なものでお試しできるので。




ネットで探した機材レンタル会社、注文して翌日には届き、
まるまる一週間使用できて、2380円です。(送料別)
機種によってレンタル料は違いますが、これは家庭用としては十分。
アタッチメントもいろいろついてます。








なぜこれを使ってみたかったかというと、
我が家の古いお風呂場の壁の大部分は
ご丁寧なことに、天然石がはってあり、
お風呂掃除の洗剤を使うと、酸などの成分が
石を溶かす恐れがあるので使えないのです。
よって目地用のカビとり剤も、もちろんダメ。
(目地は問題ないのですが、カビ取り剤が流れて、周りの石を溶かす恐れがあるから)

おかげでこのガラスブロックの目地はこのスチームだけでキレイになりました!
きもちいい!!



ついでに石の面もスチームしてみました。
でも、石によっては、スチームをあてすぎると
表面が変質したりすることもありますので
あまりかけ過ぎない方がよいようです。






当然、調子にのっていろんなところを
スチームしてみます。

フローリングはよく小さなお子さんがいるところなど、
「蒸気で消毒できるからいい」
と言われますが、やはり木ですので、
フローリングも軽く当てる程度にしておいた方がよいと思います。

もともと「曲げ木の椅子」や、わっぱなどの「曲げ物」は木に蒸気をあてて曲げるのですから。
フローリングは曲がることはないにしても、
くれぐれもやりすぎないように。




それから、テレビショッピングでスチームクリーナーが紹介されると
定番なのが、この換気扇のお掃除。
もちろん、やってみました。





で、これは私の個人的な感想ですが、
このしつこい油汚れにはスチームはあまり効果的ではないような?
高温といってもスチームの温度は水の沸点100℃ですよね?
油の温度はもっと高いわけですから、
汚れを溶かす、というより「ゆるめる」程度だと思います。
(私の勝手な論理ですので、違っていたらごめんなさい。
あるいは我が家のこびりついた油がすご過ぎるのかもしれません。)

で、存分にスチームクリーナーを楽しんだわけですが、
さすがはドイツ製、家庭用とはいえ、
昔の掃除機のようなゴツさがあるので、収納場所も考えるし、
スチームの温度と威力がかならずしも「万能」ではないと思い、
やはり、こうして必要な時に「レンタル」で使うのが
私の場合、よさそうです。  


Posted by nobo at 17:53Comments(4)その他のこと

2012年05月19日

ブラック VS ホワイト美長カウンター

今週はどちらも6~7mという、しかも美しいカウンターのバーに出会いました。








まずはブラック、というわけで、
一件目は福岡市白金にある、
bar 永田。
「すごいカウンターの店があるんだよ」と
連れてきていただいたのですが、
予想通り、立派なブビンガの
カウンターです。
大人の隠れ家、といった雰囲気。

実はこのブビンガ、普通の塗装だと塗料がはじかれやすく、
表面がバリバリになって困っているお店もたまに見かけるのですが、
ここの塗装はそれを考慮されていると思える、
念には念をいれた仕上がり。



バーは一軒家、まるで由布院に来たような、静かで落ち着く空気感。
福岡の真ん中にこのようなバーを作るのは、ある意味贅沢。
しかも、この一軒家にどうやって7mのカウンターをいれたのでしょうか?
そう思うと、あらためて、お店作りのこだわりを感じさせられました。







うって変わって、ホワイトのカウンターのお店は
夕方から飲めるという、
カジュアルなスタイル。






これまた美しいイチョウです。
福岡市薬院にあるワインバー、PONVINO(ホンヴィーノ)。
高級なお鮨屋さんでも、こんなに立派な
カウンターなないのでは?






 
ちょっとマニアックに見てしまいましたが
厚みもスゴイです。
「たまたまいいタイミングで見つかったカウンターなんです」
とおっしゃるオーナー、何気にソムリエさんだったりして、
その見せないこだわり、しっかりカウンターにあらわれてます!!


実に対照的なこの2店。
こだわりをどこに置くか、どう見せるか、
カウンターは面白いほど、それを語っています。  


2012年05月10日

Colorful in Europe!!

ゴールデンウィーク、ヨーロッパを旅してきました。
初夏の古い街並みにひときわ引き立つ色、色、色。


パリで飛行機乗換の為に一泊したプチホテル、
Hotel de Noailles。
エントランスや中庭にこんなビビッドなカラーの
アートオブジェが置かれています。




ロビーもこんなかんじ。
ギャラリーみたいです。








日本のビジネスホテルも顔負けなコンパクトな
バスルーム。
でもこの色使いと、いきすぎなくらいデザイン重視のアイテムが
いちいちウレシクなります。







うってかわって、こちらはブルー。
ロンドンのソーホーにあるチャイニーズレストラン、
唐茶苑Yauatcha。
真っ青な水槽にお魚が泳いでます。






青い色は食欲減退させるんじゃない?
と思いきや




意外と味は美味しい。
ミシュラン1つ星らしいです。





モダンな空間で働く白いユニフォームのエプロンに
ちょっと付いている赤いストラップ。
これが良く見ると、中国柄だったりして、ニクイ!








またまたかわって、こちらは
南イタリアのレストランホテル、
Don Alfonso 1890。
ラブリーな色合いの客室は
南イタリアの明るい色合い。



白い戸棚を開けると、このピンクです。







バスルームは南イタリアの手描きタイルや陶器の器や照明でデコレーション。
やさしくて、かわいい、
けど、子供っぽくないのはきっと




石造りの家の壁の厚み、そしてクラシックで彫刻の施された
装飾扉やドアの枠など、
さりげない重厚感がバランスをとっているからだと思います。






最後にColorlessなスタバを。
パリ・オペラ座の近くのショップ。
このモノトーンの壁は大理石。

植栽のグリーンが映えていいですね。
こういう整えた植木、クラシックな街並みで
良く見かけます。




古い建物をそのまま活かした、シックな店内。
イートインしようにも、居心地が良すぎて、席が空きません。

これは逆立ちしても日本には作れないでしょうね。
偉大なるヨーロッパの歴史の街の遺産。



クラシックとモダン、街並みの石づくりと
華やかなカラー。
文化的にも深くて豊かなところ、
やはりあこがれます。  


Posted by nobo at 01:33Comments(0)その他のこと

2012年04月26日

古材のカウンター~ブリティッシュパブSei(福岡市平尾)

前回のブログでは、いわゆるオーセンティックなバーのカウンターを
お伝えしましたが、
ここのカウンターも、別の意味でこだわりが楽しいカウンターです。



ここは私のもう一つのブログ「福岡カスレ協会」でも紹介したことのある
British Pub Sei。ここのオーナーバーテンダーの坂平さんが
イギリスで買い付けてこられた古材でで出来たカウンターなのです。



おそらくオーク。
イギリスのパブをそのままに再現した店内、
しかもアンティークのものでなければ
出来ない雰囲気です。
これもまた、ある意味贅沢。
このオークの木も、はるばる海を渡って福岡の地で
カウンターに生まれ変わるとは思ってもいなかったでしょうね。

パブの看板などインテリアものも
自ら買い付けてこられたもの。
イギリスでアンティークマーケットを巡り、買い付けをしては
店内を飾るというだけあって、そのこだわりはすごい。
お話を聞くと、そのブリティッシュ好きの情熱には
イギリスに住んだことのある私も感心します。
その愛情がお店作りにつながっている。
やはりお店の個性はヒトの個性が出てくるもんなんです。
おもしろいことに。


もちろん、お酒にもこだわりがあります。
以前にここのジン・トニックがとても美味しかったと書いたこともありますが、(詳しくは私のもうひとつのブログ「福岡カスレ協会」の記事「半径150mハシゴ4軒」をご覧下さい。)ウィスキーも、そしてフードも!シェパーズパイなど、日本では知る人ぞ知る?イギリスの代表的なメニューをちゃんと作っているところも、マニアックにウレシイ!
毎回ウィスキーのこと、お店のパブグッズのこと、
そしてイギリスの事など
いろいろ質問させてもらうと、
次々を引き出しが開かれる。
こういうやりとりが
バーの楽しみでもあります。

話をしているうち、本当にイギリスに行きたくなってきました!


  


2012年04月23日

オールブビンガの迫力~バー・パルムドール (福岡市大名)

福岡市大名にあるBar Palme d'or。何年かぶりの訪問です。
ここは私のもうひとつのブログ「福岡カスレ協会」のカテゴリーにある
「ピートのおけいこ」でウィスキーを楽しませていただいている
Seven Seas Bar(福岡市大名)の系列店。



バーでは憧れのカウンター材、ブビンガです。
美しい。しかもカウンターは長さ5~6m、幅が余裕で70-80cmは
ある。まさにオーセンティックなバーの象徴のようなカウンター。
木目のさざ波を見ているだけで、いいカンジに酔えそうです。

ブビンガはアフリカのマメ科の木で、この細かくて強い木目と
深い色合いが人気の理由。
ちょっと変わったところでは、日本の大太鼓の胴に使われたりするのだそうです。
以前はケヤキが使われていましたが、日本には今、それだけの大木のケヤキがないから、という理由だそう。

それにしても、店内、全部ブビンガで覆われています!



奥のテーブル席。壁はおそらく無垢ではなく、突き板(木材を薄くスライスし、表面に貼ったもの)とは思いますが。

このこだわりの店内、もちろんバーとしても福岡では有名です。



実はこの日は
私のおけいこの先生、バーテンダー・遠藤さんより御案内をいただいたので
なんと陽の高いうちから「ウィスキーの試飲会」でやってきたのでした。
真剣な表情で試飲をする方々、
おそらく業界の方ばかりです。










ウィスキーと木、どちらも
年月をかけて成長し、深みを増していく。
どちらも奥が深くてまだまだわかりませんが
おもしろい、そしてカッコイイ世界です。  


2012年04月13日

「IKEA福岡新宮」いってみた!

地元では話題沸騰中のIKEA。
オープン2日目、混雑覚悟でいってきました!



友人と朝9時集合!
車に乗り合わせ、都市高速に乗ってたどり着きました、スウェーデンカラーの建物!













広い駐車場には難なく入れて
オープン前の行列に並びました。
















それでも、開店時間前倒しでオープンし、
意外と待たずに入店。

店内は昨年行った大阪のIKEA鶴浜店と全く同じレイアウト。
エスカレータで2Fのインテリアフロアにいざ!









まずはフロアガイドと品番を控えるための鉛筆、
そしてサイズを測る紙テープのメジャーを各自とります。














店内は回遊式なので人の流れが止まらず、
大混雑せず見て回れます。
ただし!自分のお目当てのコーナーだけ直行!は出来ません。
約2km、迷路のように見て回りますので
軽いウォーキングのつもりでのぞみましょう!







子供部屋用のチェストを物色中の友人。
引き出しを開けたり、サイズを測ったりしてチェックです。
気に入ったら、品番と家具名を記録して
後ほど1Fの商品購入のフロアで梱包された商品を探し出します。





私は?というと、
各モデルルームのプレートに書いてあった
壁の塗装のメーカーと色品番、
床のメーカーと商品名の表示に目が行く!
商品ではないけど、参考になります!
こんなところを親切に表示してあるの、オモシロイ。







IKEAの本場・スウェーデン人スタッフ?
忙しく働いてました。
















ひととおり見て回ってやれやれ、と
そこにはレストランが。
すでに満席で入れませんでしたが、
スウェーデン料理のミートボールが有名みたいです。
もちろん、IKEAの椅子やテーブルでいただきます。






1Fで商品をカートに入れてお買いものを済ませると、
レジの向こうには、スウェーデンの食材を中心としたフードのショップや
カフェコーナーもあります。
こちらのお値段も、やはり「安い」。



そんな一日、この日の晩ご飯は





買ってきたディルとマスタードのソースを使って
サーモンソテー!
お腹の中までスウェーデンスタイルが上陸です!





















  


Posted by nobo at 22:46Comments(0)その他のこと

2012年04月08日

デザインシャワー水栓、自分で換えてみる。

我が家のお風呂場、20年ほど前に改装したのですが、
シャワーの水栓金具がとうとう故障(シャワーとカランが切り替え不能)!
そこで、この際、こだわったデザインに取り換えてみました。


シャワーヘッドはドイツ・グローエ(GROHE)社のその名も「レインシャワー」。
直径13cmもあって、まさに「ハスくち(蓮口)」といったカンジ。
水栓本体はイタリアンデザインで日本のメーカー、カクダイのもの。

どちらもデザインで選び、今回はインターネットで購入しました。

取り換えの際に選ぶポイントとしては、


既存のサーモスタット混合栓の湯と水の管の間隔を測ること。

この間隔に対応した機種を探します。

どのメーカーでも、同じデザインで、固定の間隔のタイプと、調整可能なタイプとがあり、ウェブカタログなどでも図面を確認できます。

今回私は別々のメーカーのものを組み合わせしたのですが、
組み合わせはだいたい可能、ただし各メーカーで繋ぎ目のアダプターの金具などが必要だったりするなので、そのあたりも要確認です。


ちなみに我が家の以前のシャワーはTOTOだったので、シャワーのホルダーもTOTO製。
そのホルダーを残すために、シャワーホースは
TOTO製にしました。
ややこしいことに、メーカーによって
ホールド部分の形状が違うため、
ホースとホルダーはメーカーを揃えましょう。
これも、ポイントです。



で、サーモスタット水栓というのは、取り換えるのが
割りと簡単らしい、ということで、今回自分でとりかえてみました。
(けっこう必死に作業していたため、写真を撮り忘れましたが)

特別な道具として必要といえば、専用の防水テープ(50円くらい)ぐらいで
家庭にある工具を使って、説明書を読みながら、
なんとかできましたよ。
もちろん、シャワーヘッドだけでも、交換可能。
このGROHE社のシャワーヘッドには各社対応のアダプターがついていたので
どのメーカーのホースとも、簡単に接続できます。


ピカピカの新しい水栓金具、
ちょっとした、デザインホテルのバス気分です。





  


Posted by nobo at 16:50Comments(0)古いウチのこと

2012年04月03日

古くて上質な空間~山荘無量塔・Tan's Bar(由布院)

久しぶりに由布院に行きました。

ここ福岡から車で1時間半、手軽に行ける大好きな場所。
いつも行くところは決まっているし、とくに目的もないのですが、
なぜか由布院は何度行っても飽きないのです。


古いウチに住む私にとって
理想形のような空間、
「由布院御三家」の宿のひとつ、「山荘 無量塔」のバー
Tan's Bar。
バータイムは現在、宿泊者のみの利用となっていますが、
昼はカフェスペースとして誰でも訪れることができます。

古民家をそのまま残しながら、ほどよく「洋」の雰囲気を取り入れ、周りの緑の明るさを眺める、ほの暗い空間が不思議と落ち着きます。


見えにくいですが、
中央の暖炉の上には
ニューヨーク・カーネギーホールと
同じスピーカー。
巨大なスピーカーから
この時流れていたのは
バッハのチェロ無伴奏曲。



その低く落ち着いた音が
大きな木の梁(はり)に反響し
見事に雰囲気に合っていて
崇高な空気を作っていました。





分厚い塗り壁、チークの家具、選ばれている家具もすべて本物。
贅沢でありながら、いやみがない。


窓から見える景色。自然木の林のように見えて
実は、もともとこの宿の敷地にあった杉林をすべて開墾し
山野草や木を植えなおしたんだそうです。


良く見ると、草は草でも、雑草は生えていません。
由布院町の素敵な風景は人の手によって
ひとつずつ作られているのです。
その「さりげなさ」に来るたびに気づかされ
魅了されているのかもしれません。


でも、ここに来る理由は雰囲気だけではない、
目的のもうひとつは、もちろん、これ。
山荘無量塔がプロデュースするB-speakのPロール。
お店で並ばないと買えない
ロールケーキがここでは
こんな厚切りで味わえます。
これも、ほんとうにクリームの
素材が生きた本物の味。















由布院はまだ桜には遠く、梅の季節でした。
季節が変わってまた訪れたくなったら
来ようと思います。

  


Posted by nobo at 16:05Comments(0)その他のこと

2012年03月29日

木で出来たもっとも高度で高価なモノ

それは、弦楽器だと私は思います。
ヴァイオリンのストラディバリはその有名な例ですよね。

このブログのタイトルのバックの写真、実はこれは私のチェロのケースでして



習い始めて数年、いやもうちょっと。大人になってからの習い事なので
練習も不真面目で、上達しないままの恥ずかしいレベルですが。

始めるきっかけは、この「木でできた家具みたいなモノ」に惹かれた
というものでした。

木製の家具をデザインする私にとって、この形と精巧なつくり、
そして「木」が音を作るというのは、なんとも魅力なのです。







木の種類はこの表の顔の面はスプルース。
松の種類で、日本では障子に使われたりします。
まっすぐな木目が音を均一に出すのです。(ここからの写真は、美しさがわかるように上等な私の先生のチェロを撮影)
板の厚みは3mmほど。
無垢をここまで薄くしてさらにふくらみを持たせるというのは
通常の家具作りにはない技術。

ちなみにイタリアの楽器の名産地・クレモナでは
楽器作りの職人さんの修業はまず
「家具作り」なんだそうです。




サイドとバックはメープル(楓)の木材を使います。
美しい「虎斑模様」の縞も木材のカットの仕方で出すもので
しっかりした縞は木の質の高さを表すとか。


使っているうちに、温度や湿度によって
木が縮んだり、膨張したりして
張っている絃(げん)が緩んだり張ったりするのは日常。
要は「木は生きている」のです。

そうして、何十年、名器は何百年と使われ
木も「経年変化」をするに伴い、音も変わってきます。

名器と言われる楽器は、どんなに技術がすすんでも
熟練したヒトの手によってしか作られない、
そしてその楽器を弾きこなすには
何万時間という時間をかけて弾いてきたヒトでしか
最高の音を出すことが出来ない、

なんとも途方もないの技の世界。
人間って本当にスゴイ、ですね。

  


Posted by nobo at 14:37Comments(0)その他のこと

2012年03月06日

九州産一枚板カウンターでSTARBUCKS~福岡市大濠公園

以前に福岡県太宰府に出来たスターバックスのことを書きましたが
(詳しくは「隈 研吾 設計のスタバ(福岡県 太宰府天満宮参道)」で)
このスタバはそれ以前に出来ていたものの、
同じ九州産の木材を使っていながら、
違うアプローチの「九州のスタバ」です。



店の中央に厚み15cmくらいはある杉(だと推察。違っていたらごめんなさい)のカウンター。
長さも4-5mあります。
いわゆる「耳」という、木肌の部分も残されていて、カウンターだけ見ると和風なのですが、
それが周りのシンプルなインテリアにいいバランスで存在している。



(写真右上)太宰府のスタバは同じ杉を角材にして、それを組んで壁を装飾していましたが、比較するとおもしろい木材の使い方。


この店舗は全国のスターバックスの中でも、数件ある「コンセプトストア」のひとつ。
公園内にあることから、建物の材料が地産の木材であることや自然光を取り入れた作り、
リサイクルなどエコをテーマに作られている、ということです。



外観のデザインも周りに配慮した、景観を損ねない低い作りですね。





ここ大濠公園は福岡市の中心にあり、
散歩やジョギングコースなどもあり、
ほとりには能楽堂や市美術館もあります。
市民の憩いの場として愛されています。
  


2012年02月29日

壁に収納を作る

前回の「水まわりのリノベーション完成」で、お伝えした
リノベーション。

その中で実はもうひとつ、「収納の充実」のためのリノベーションを
行ったのが、「壁にタンスを埋め込む」という方法。


手前の右壁、開口を空けて既製のタンスを
そのまま、埋め込みました。
今回はサイズがちょうどピッタリだったIKEAのチェストをセレクト。
右下の写真は工事前の様子。
つきあたりにトイレのドアがあり、通路でもあるので
家具を置くことはできません。










そしてここは、洗面所が向かいにあるので
タオルのストックや石けん類、スキンケア、ヘアケア類のストックが
家族の人数分ともなると、かなりの量。
ストックスペースが出来たらとても便利。





壁ウラはちょうど階段下の収納スペースだったので
埋め込んだ分の出っ張りも邪魔にならず。

家具を埋め込む時は、開口する部分に
構造を支える柱などがないかどうかを確かめ、
家具の幅や高さなども検討して下さい。






簡単な工事でずいぶん便利になる工夫、
楽しいですよ。









  


2012年02月28日

水まわりのリノベーション完成

本日ようやく工事が終わりました。



「水まわりのリノベーション、材料お取り寄せ中。」で紹介した
イタリアのガラスモザイクタイルや水栓金具、洗面ボウルと
「洗面所・木のカウンターえらび」のカランタスのカウンター、
いい雰囲気に出来上がりました。
壁と壁にはさまれた、幅110cmの洗面所、
というと、それほど広くはないのですが
壁面がスッキリしてタイルやカウンターの本物の素材感が
落ち着いた雰囲気を出しているせいか
以前より広々と感じます。
丸い鏡はコンランショップのもの。
鏡の奥は収納になっており、LEDの間接照明を仕込んでいます。


右の写真はリノベーション前の洗面所。
今回の御主人のご希望は、
「システムの洗面化粧台っぽくないもの。」

そして、奥様のご希望のひとつとして
「収納の充実」が課題としてありました。



よって左の袖壁にはメディシンボックスを埋め込み
丸い鏡の収納と合わせて
小物などの収納量を充実。













カウンター下はキャスター付きの
スライド収納、通称“トロッコ”
左右中の3台。
左右のトロッコは引き出して上から
直接モノが入れられます。
左は背の高いボトル類。
右はティッシュやクリームなど背の低いもの。
下はそれぞれ引き出し。
右のトロッコにはフロントにゴミ捨ての開口があります。
中央のトロッコはオープン棚。タオルのストックを入れる予定。
下段にはバリの籐バスケット。



そしてもう一つの水回り、トイレは
壁紙を張り替え、竹のフレームの鏡をアクセサリーに。

ここでも収納の充実のため
もともとあった埋め込み手洗器の場所にトール型の収納を設置。


節水型の便器に取り替え、照明も
LEDに。省エネ・省資源も今回の
大事な課題でした。





お客様と一緒にプランをつくり
現場では職人さんといいチームワークで楽しく
ものづくりができました。  


2012年02月15日

洗面所・木のカウンターえらび

前回のブログ「水まわりのリノベーション、材料お取り寄せ中。」
でもお話した、洗面所とトイレのリノベーション。


洗面所のカウンターを木にすることになり、
その材料の確認に、いつも訪れる
福岡県大川市の木材市場へ行ってきました。



水まわりなので、
一枚板で、割れやひびがないものが第一条件。
なかなか綺麗な材です。

木目のカンジもいいし、
お客様のご要望にも近い色目。





今回使う木はカランタスという南洋材です。

フィリピン名でカランタス、ニューギニアでは
レッドシダーという名前で呼ばれてる木。
以前、「無垢テーブル完成」で紹介したテーブルの材のセンダンと同じ、センダン科です。
水にも強く、比較的軽いのも特徴。


こんなに赤みが多く、白い辺材が少ないのもカウンターとして申し分ない。
木もお肉と同じで、赤身の方が白い部分よりしっかりしていて、強いんです。

これからカウンターのサイズと厚みにカットをし、
洗面ボールを埋め込む部分の穴開けの加工、
最後に水に強いように塗装をして仕上げます。