2012年02月10日
水まわりのリノベーション、材料お取り寄せ中。
昨年末から打合せをしていた、洗面所とお手洗いのリノベーション、
ようやくプランが決まり、もうすぐ工事にとりかかります。
今、材料を様々なところから調達しはじめ、続々と集まってきているところ。
洗面所のタイルはイタリア製のガラスモザイクタイル
水栓金具もイタリア製、
それにバリの籐カゴ、
はたまた日本の竹製のミラーやランチョンマット?
そして洗面台は南洋材の無垢一枚板を使います。
こうやってみると、かなりバラエティにとんだコーディネート。
機器関係や仕上げの材料などの主要なコーディネートはもちろんですが、
ほんの小さなアクセサリーひとつでも、
「これだ」と思えるアイテムがひとつ見つかると、
そこから全体のイメージが出来上がることもあるので、
私はプランのはじめの段階からいろんなモノ、探しまわります。
今回のお客様は以前にリビングダイニングをリノベーションさせて頂いたところ。
(右画像をクリックすると、私のHP上のPDFカタログにリンクしています)
2回目ともなると、気心も知れて、相手の好みや求めているものも大体わかるのでプランもご一緒に楽しく考えながら、作り上げることが出来ました。
現在、家具職人さんにオリジナルの洗面台の収納家具を作ってもらっています。
それが出来上がれば、一気に工事にとりかかります。
2012年01月25日
木のカラーコーディネート
インテリアの仕事をする私。
中でも自分の得意分野として
木材を活かした、いわゆる「木のコーディネート」を
自分の特色のひとつ、としている中で
今回はちょっと特殊な木のコーディネートを経験しました。

商品の撮影用のバックグラウンドとしての「木の板」作り。
バックグラウンドというと、脇役で、
何でもよいのではないかと思われがちだし
最近は画像処理とかも出来る時代なのですが、
そこは、やはり、見えるのです。
質感、それも本物かどうか、とか。
撮影する商品は「SASAWASHI(ささ和紙)」という、くまざさを漉きこんだ和紙で
できた自然素材のタオルやウェア、リネン類。
そのテイストを活かすバックグラウンド。
だからこそ本物の無垢の板を、というこだわりのご要望なのです。

まずは福岡県大川市の木材市場で木材選び。
様々な種類の木の板に実際に商品を置いてみて
木目や色目の相性をみます。
今回は「スタンダードな木目」が美しい
タモ材に。
北欧家具などでよく使われるアッシュ材は
この種類です。

木は種類によって木目や色あいがちがうため、印象も大きくちがってきます。
たとえば、写真左側はイチョウの木。
まな板などに使われる、緻密な木目のため、こういう商品を置くと、
なんだかのっぺりとしてちょっとナチュラル感が感じられない。
そして商品の色がわかりにくいでしょう?
(ちなみに、このルームシューズ、それぞれ左右、違う色なんです。)
写真右側はタモ材です。木目がナチュラル感を出していて
あたたかい印象。商品の雰囲気と合います。
ただ、商品は色も多数あり、
そのすべての色が映えるように、
この木を白に塗る、というのが
商品メーカーの社長さんのリクエスト。

もちろん、木の質感も残すように、
今回は特殊な白のペイントに
胡粉を混ぜて、塗装。
塗装を3段階の濃さで塗り分けた
サンプルを作って検討です。
いつもながら、私の面倒な要望に
応えてご協力して下さる、
親戚の木材市場の叔父様に感謝です。

商品によっては小さいものもあるため
接写しても、木目が粗く見えないように、
木があまり主張せずに、でも本物感がわかる程度の
デリケートな白の塗装を施した
無垢の木のバックグラウンドが出来ました。
普段は無垢の木の色合いをそのままを活かした
コーディネートをする私も今回は勉強になりました。
中でも自分の得意分野として
木材を活かした、いわゆる「木のコーディネート」を
自分の特色のひとつ、としている中で
今回はちょっと特殊な木のコーディネートを経験しました。
商品の撮影用のバックグラウンドとしての「木の板」作り。
バックグラウンドというと、脇役で、
何でもよいのではないかと思われがちだし
最近は画像処理とかも出来る時代なのですが、
そこは、やはり、見えるのです。
質感、それも本物かどうか、とか。
撮影する商品は「SASAWASHI(ささ和紙)」という、くまざさを漉きこんだ和紙で
できた自然素材のタオルやウェア、リネン類。
そのテイストを活かすバックグラウンド。
だからこそ本物の無垢の板を、というこだわりのご要望なのです。
まずは福岡県大川市の木材市場で木材選び。
様々な種類の木の板に実際に商品を置いてみて
木目や色目の相性をみます。
今回は「スタンダードな木目」が美しい
タモ材に。
北欧家具などでよく使われるアッシュ材は
この種類です。
木は種類によって木目や色あいがちがうため、印象も大きくちがってきます。
たとえば、写真左側はイチョウの木。
まな板などに使われる、緻密な木目のため、こういう商品を置くと、
なんだかのっぺりとしてちょっとナチュラル感が感じられない。
そして商品の色がわかりにくいでしょう?
(ちなみに、このルームシューズ、それぞれ左右、違う色なんです。)
写真右側はタモ材です。木目がナチュラル感を出していて
あたたかい印象。商品の雰囲気と合います。
ただ、商品は色も多数あり、
そのすべての色が映えるように、
この木を白に塗る、というのが
商品メーカーの社長さんのリクエスト。
もちろん、木の質感も残すように、
今回は特殊な白のペイントに
胡粉を混ぜて、塗装。
塗装を3段階の濃さで塗り分けた
サンプルを作って検討です。
いつもながら、私の面倒な要望に
応えてご協力して下さる、
親戚の木材市場の叔父様に感謝です。
商品によっては小さいものもあるため
接写しても、木目が粗く見えないように、
木があまり主張せずに、でも本物感がわかる程度の
デリケートな白の塗装を施した
無垢の木のバックグラウンドが出来ました。
普段は無垢の木の色合いをそのままを活かした
コーディネートをする私も今回は勉強になりました。
2012年01月19日
隈 研吾 設計のスタバ(福岡県 太宰府天満宮参道)
昨年暮れにオープンしたというニュース以来、
見てみたくて、やっと行きました。
世界的に有名な建築家がつくると
スタバもこうなる。
しかも、土産物屋や
名物・梅ヶ枝餅屋などの瓦屋根の茶店が並ぶ
お宮の参道に。
参道を登ると、突然でてくる、屋根のない、スクエアな形。
奥に長い、「うなぎの寝床」のようなスペース。
そしてこの木組み。
奥の席から見ると、こんなカンジです。
おそらく地元・九州の杉でできた角材を組みながら
天井と壁を覆っている。
まるで、やぐらのような、はたまた広重の浮世絵に出てくる日本橋を
裏側から見ているような
木組みの美しさを体験できます。
この角度をつけながら編むように組んでいく、という
パターン。角材の太さといい、壁からの出っ張りをあまり出さずに
組んでいく角度といい、よく考えられていて、バランスがいい。
ソファの形状も、角度がそれとなく合わせてデザインされている。
でも、テーブルの天板や壁は構造用パネルのOSB(Oriented Strand Board)とか使っていて、
杉を使いすぎていないところも、重くならず、古めかしくならずに
うまい、と思う。
コストも抑えられているでしょうし。
カウンター上の照明は、角材と同じ形状の
ペンダント。
杉のシートを張って、同化してます。
もうひとつ、私がひそかにいいな、
と思ったのは、
この、つきあたりの外にある、
おそらく倉庫の扉。
屋内から続く壁と同じOSBの扉は、
壁と同化して
目立たない、けど、
折り上げた形状のステンレスの
ドアノブだけが、しっかり手掛かりになって、
そのモデストでありながらカッコイイのに、
グッときました。
地元の材を使い、周囲の昔ながらの街並みにも
浮くことなく、上手くなじみながら、でもデザインで
突出している。いろんな意味でバランス感覚のいい
建物だと感じました。
シンプルな構造にシンプルな材料でコストも抑えてあるし、
きっとクライアントともバランス感覚良く、人づきあいの上手な建築家なんだろうな、と想像しました。
2012年01月04日
温故知新~ウィリアム・モリスのインテリア
昨年、お世話になっているインテリアショップに暮れのごあいさつで
訪問したところ、19世紀イギリスのデザイナー、ウィリアム・モリスの
壁紙やカーテンで作られたコーナーを目にしました。

福岡市野間の
マダム・ワトソン。
欧米スタイルの
エレガントな
インテリアを
提案しているショップ、
店内も輸入壁紙やカーテンで空間が作られています。
ウィリアム・モリスらが起こした
アーツ&クラフツ運動は19世紀のイギリス産業革命の機械化、
大量生産の時代に疑問を投げかけ、芸術と工芸に根ざしたライフスタイルを提唱したもの。
壁紙やカーテンも自然をモチーフにした、美しくて奥深いデザインが数多く、サンプルブックを見ていても飽きません。
左上の写真はザクロのパターンの壁紙。
このおそろいの柄の壁紙とカーテンなんて、
ナチュラルでシンプルな空間にちょっと取り入れたら、
甘くなり過ぎず、大人カワイイ空間になるのでは?
私は昔、ロンドンのオークションハウスの学校で
19~20世紀の装飾美術を学んだ事があります。
それが今のインテリアデザインやコーディネートを始めるきっかけになっているのですが、
時代と共に様々なインテリアのスタイルが生まれ、
その中でもアーツ&クラフツ運動は大きなエポックであり、モリスのデザインに
ついてももちろん学んだので、久々にモリスの空間に触れて懐かしく、
また新鮮でした。
ミニマムなインテリアが主流の現代にも、そろそろ素材や
デザインに深みのあるアイテムを取り入れて、
もっと個性的で装飾性のある空間をつくるのも良いのでは、と
150年前のデザインを前にして感じました。
訪問したところ、19世紀イギリスのデザイナー、ウィリアム・モリスの
壁紙やカーテンで作られたコーナーを目にしました。
マダム・ワトソン。
欧米スタイルの
エレガントな
インテリアを
提案しているショップ、
店内も輸入壁紙やカーテンで空間が作られています。
ウィリアム・モリスらが起こした
アーツ&クラフツ運動は19世紀のイギリス産業革命の機械化、
大量生産の時代に疑問を投げかけ、芸術と工芸に根ざしたライフスタイルを提唱したもの。
壁紙やカーテンも自然をモチーフにした、美しくて奥深いデザインが数多く、サンプルブックを見ていても飽きません。
左上の写真はザクロのパターンの壁紙。
ナチュラルでシンプルな空間にちょっと取り入れたら、
甘くなり過ぎず、大人カワイイ空間になるのでは?
私は昔、ロンドンのオークションハウスの学校で
19~20世紀の装飾美術を学んだ事があります。
それが今のインテリアデザインやコーディネートを始めるきっかけになっているのですが、
時代と共に様々なインテリアのスタイルが生まれ、
その中でもアーツ&クラフツ運動は大きなエポックであり、モリスのデザインに
ついてももちろん学んだので、久々にモリスの空間に触れて懐かしく、
また新鮮でした。
ミニマムなインテリアが主流の現代にも、そろそろ素材や
デザインに深みのあるアイテムを取り入れて、
もっと個性的で装飾性のある空間をつくるのも良いのでは、と
150年前のデザインを前にして感じました。
2012年01月01日
築45年の家から謹賀新年
2012年、あけましておめでとうございます。
このブログも始めてもうすぐ1年、
古い家の良さを見出しながら今の生活を楽しむ暮らしや
インテリア関係の事など、今年もお伝えしていきますので
どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年末をバタバタを過ごし、年が明けて元旦は
我が家で静かに新年を迎えました。
私がこの家に住んで13年、その前から変わらない
我が家の新年の様子です。
床飾りはいつも生け花と鏡餅、そして「梅に鶯」の掛け軸。
生け花はお玄猪(げんちょ)と言われる、イノシシの頭に似ているところから
そう呼ばれる、鋳物の花器に活けています。お正月独特の花材(松、南天、柳など)を買いこんで
床の間らしく、勝手流ながら超スタンダードな和風に生け込むのが楽しい。
鏡餅は昆布やするめ、干柿を一緒に飾ります。
それぞれの由来をいつも義母から聞きながら飾るのが
季節の風物詩。


おせちは大晦日に義母とあーでもない、こーでもない、と
わいわい言いながらお重に詰めるのが年中行事。
料理上手な義母はおせちの具材や「がめ煮」を美味しく作って
今年のお重もいいカンジに出来上がりました。
お雑煮は「博多雑煮」。これも義母のスぺシャリテです。
中に隠れていますが、お餅は長年おつきあいのあるところから頂いた
杵つきの丸餅。これも古くから住んでいるたまものです。

今では少なくなりましたが、祝日には国旗を掲げるのも古いウチらしいでしょう?
皆様にとって新しい年が素敵な1年となりますように。
このブログも始めてもうすぐ1年、
古い家の良さを見出しながら今の生活を楽しむ暮らしや
インテリア関係の事など、今年もお伝えしていきますので
どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年末をバタバタを過ごし、年が明けて元旦は
我が家で静かに新年を迎えました。
私がこの家に住んで13年、その前から変わらない
我が家の新年の様子です。
生け花はお玄猪(げんちょ)と言われる、イノシシの頭に似ているところから
そう呼ばれる、鋳物の花器に活けています。お正月独特の花材(松、南天、柳など)を買いこんで
床の間らしく、勝手流ながら超スタンダードな和風に生け込むのが楽しい。
鏡餅は昆布やするめ、干柿を一緒に飾ります。
それぞれの由来をいつも義母から聞きながら飾るのが
季節の風物詩。
おせちは大晦日に義母とあーでもない、こーでもない、と
わいわい言いながらお重に詰めるのが年中行事。
料理上手な義母はおせちの具材や「がめ煮」を美味しく作って
今年のお重もいいカンジに出来上がりました。
お雑煮は「博多雑煮」。これも義母のスぺシャリテです。
中に隠れていますが、お餅は長年おつきあいのあるところから頂いた
杵つきの丸餅。これも古くから住んでいるたまものです。
今では少なくなりましたが、祝日には国旗を掲げるのも古いウチらしいでしょう?
皆様にとって新しい年が素敵な1年となりますように。
2011年12月20日
古い家の必須お掃除ツール
今年もあと十日あまりとなりました。
今日は暖かい一日、よって大掃除決行!
というわけで、私の欠かせない2大掃除道具は
新旧取り合わせのこのふたつ。


写真左のはたき、なんて今、なかなか使わないと思いますが、
実際私もこの古いうちに住み始めてから、知った便利さ!

障子の桟とか、和室の鴨居とか、
ちょこちょこホコリのたまりそうな部分が多いのが
古い家。
このはたきで一気に、はたき落としてしまいます。
昔、本屋さんとか、よくパタパタしてたような。
ひらひらしているだけのようで、これが実は優秀!
最近のハンディモップよりも楽に、
でもしっかりホコリがとれてる!
この長い竹の柄で、手の届かない高い天井の
照明器具のウラまで届くし。
時には何十年前?のほこりがどさっと落ちてきたりして、快感。
昔の物ながら、すぐれものです。

もうひとつはその名も「マドピカ」くん。
窓の内と外を強力磁石ではさんで拭くモノです。
古い家の作りとして、廊下や縁側がある、
それだけ窓の枚数もあるわけで、
ましてや、今のような寒い時期や蚊の多い夏の日、
いちいち窓の外側にまわって、手で拭いてなんていられない!2階なんてアブナイし。
これは家の中からワイパーのように拭いていけば
まるでプロのような仕上がりの綺麗さに!
ちなみにペアガラスも対応できるのでスゴイ。
我が家ではこれが2代目。
なくてはならない存在です。
今日は暖かい一日、よって大掃除決行!
というわけで、私の欠かせない2大掃除道具は
新旧取り合わせのこのふたつ。
写真左のはたき、なんて今、なかなか使わないと思いますが、
実際私もこの古いうちに住み始めてから、知った便利さ!
障子の桟とか、和室の鴨居とか、
ちょこちょこホコリのたまりそうな部分が多いのが
古い家。
このはたきで一気に、はたき落としてしまいます。
昔、本屋さんとか、よくパタパタしてたような。
ひらひらしているだけのようで、これが実は優秀!
最近のハンディモップよりも楽に、
でもしっかりホコリがとれてる!
この長い竹の柄で、手の届かない高い天井の
照明器具のウラまで届くし。
時には何十年前?のほこりがどさっと落ちてきたりして、快感。
昔の物ながら、すぐれものです。
もうひとつはその名も「マドピカ」くん。
窓の内と外を強力磁石ではさんで拭くモノです。
古い家の作りとして、廊下や縁側がある、
それだけ窓の枚数もあるわけで、
ましてや、今のような寒い時期や蚊の多い夏の日、
いちいち窓の外側にまわって、手で拭いてなんていられない!2階なんてアブナイし。
これは家の中からワイパーのように拭いていけば
まるでプロのような仕上がりの綺麗さに!
ちなみにペアガラスも対応できるのでスゴイ。
我が家ではこれが2代目。
なくてはならない存在です。
2011年12月03日
椅子のメンテナンス~クッションを補充
友人2人から
「椅子のクッションがへたって、座り心地が悪いんだけど」
というお悩みがやってきました。
それぞれ、結婚時に買ったダイニングチェア?
使い続けて十何年?
たしかに座ると、木のフレームがお尻にあたるような。
そこで、以前に「テーブルクロスで椅子の張替」でお世話になった
福岡市長尾のホマン椅子店さんに、再びお世話になることに。

クッション部にフエルトのような圧縮したシートとスポンジ状のシートを
重ねて分厚く、硬目のクッションを入れてもらいます。
「前の部分はしっかり目に入れときますね。」
そうそう、椅子のフレームの前の部分、脚のもものウラがあたって、
それが一番気になる。

友人Sの椅子は張地も替えることに。
今回はお店に置いてある生地から選びましたが、
椅子張り専門の生地見本から選んだりもできます。

できあがると、座の部分がこんもり。
友人K 「椅子が若返った印象。これからさらに10年座れます。」
こちらの椅子は張地がカバーリングタイプなので、
「カバーがちゃんと出来る、ぎりぎりまで膨らませてます。」とご主人。

友人Sの椅子で比較すると一目了然。
手前のグリーンのシートはクッション補充前。
奥の黒のシート(黒の張地にしました)は補充後のものです。
こうやってメンテナンスすることで
あらためて家具に愛着をもつことができますね。
「椅子のクッションがへたって、座り心地が悪いんだけど」
というお悩みがやってきました。
それぞれ、結婚時に買ったダイニングチェア?
使い続けて十何年?
たしかに座ると、木のフレームがお尻にあたるような。
そこで、以前に「テーブルクロスで椅子の張替」でお世話になった
福岡市長尾のホマン椅子店さんに、再びお世話になることに。
クッション部にフエルトのような圧縮したシートとスポンジ状のシートを
重ねて分厚く、硬目のクッションを入れてもらいます。
「前の部分はしっかり目に入れときますね。」
そうそう、椅子のフレームの前の部分、脚のもものウラがあたって、
それが一番気になる。
友人Sの椅子は張地も替えることに。
今回はお店に置いてある生地から選びましたが、
椅子張り専門の生地見本から選んだりもできます。
できあがると、座の部分がこんもり。
友人K 「椅子が若返った印象。これからさらに10年座れます。」
こちらの椅子は張地がカバーリングタイプなので、
「カバーがちゃんと出来る、ぎりぎりまで膨らませてます。」とご主人。
友人Sの椅子で比較すると一目了然。
手前のグリーンのシートはクッション補充前。
奥の黒のシート(黒の張地にしました)は補充後のものです。
こうやってメンテナンスすることで
あらためて家具に愛着をもつことができますね。
2011年11月28日
イスのいろ
ある椅子の張り地とフレームのカラーバリエーションです。
上段から張り地の革、布テープ、木のフレーム。
以前にリノベーションをさせて頂いたお宅で
新しくダイニングチェアを購入して頂きました。
以前にこのブログでも紹介した、川上元美のNTチェアです。
アンティークのウォールナットのテーブルに合わせた
ブラックウォールナット色のフレームに
お客様の選ばれたホワイトの革テープ張り。
不思議とアンティークのウィンザーチェアと合ってます。
以前に紹介した我が家のNTとは
色が違うだけで印象が随分違いますね。
色組み合わせパターンは全部で56通り(ですよね?)
それにアームあり、アームなし、カウンター用のハイチェア、と
かなりのバリエーション。
カジュアルからハードまで様々なコンビネーションで楽しめます。
NTをはじめとするアルフレックスジャパンの家具は
福岡では福岡市中島町にあるプロポスタで
見ることが出来ます。
2011年11月25日
無垢テーブル完成
前々回のこのブログでお伝えした「無垢テーブル製作中。」。
完成し、お客様のところへお届けしました。

オイル仕上げで落ち着いた色に。
使っているうちに、木自体の油分も出てきて
年月とともにさらにいい色になっていきます。
これが無垢材のいいところ。
写真(上)は座卓バージョンですが、低く使うのも落ち着きますね。
多人数のお客様の時はテーブルよりこの方が沢山座れます。


同じセンダン材で作った脚は天板と独立、
寝かせて座卓に、立ててテーブルになります。
出来上がりを見て喜んで頂き、私も嬉しくなりました。
この日は偶然、お客様ご夫妻のご結婚記念日!
オメデトウゴザイマス!そしてこんな特別な日に
お届けさせていただいて、アリガトウゴザイマス!
これからのご家族の新たな歴史をこのテーブルも
一緒に過ごしていくのかと思うと、とても楽しみです!
完成し、お客様のところへお届けしました。
オイル仕上げで落ち着いた色に。
使っているうちに、木自体の油分も出てきて
年月とともにさらにいい色になっていきます。
これが無垢材のいいところ。
写真(上)は座卓バージョンですが、低く使うのも落ち着きますね。
多人数のお客様の時はテーブルよりこの方が沢山座れます。
同じセンダン材で作った脚は天板と独立、
寝かせて座卓に、立ててテーブルになります。
出来上がりを見て喜んで頂き、私も嬉しくなりました。
この日は偶然、お客様ご夫妻のご結婚記念日!
オメデトウゴザイマス!そしてこんな特別な日に
お届けさせていただいて、アリガトウゴザイマス!
これからのご家族の新たな歴史をこのテーブルも
一緒に過ごしていくのかと思うと、とても楽しみです!
2011年11月19日
ワイン木箱のキッチンワゴン
友人からのリクエストでキッチンまわりに置けるワゴン作り。
以前から持っていたワインの木箱をそのまま活かしたシンプルなもの。

ワインのシャトー名が入った焼き印が木箱の良い所。
以前ワインショップで働いていた友人が「捨てられない!」と
大事にとっておいたもの。
しかし、この木箱自体、ワイン12本が入っていた大きなサイズ、
これにモノを入れると木箱の重さも加わってかなり重くなり
単体の“箱”として使うと意外と使いにくいんです。

今回作ったのは、引き出しの本体のみ。オープンの形にして、
左右どちらからでも引き出せるようにしました。
わざと左右に木箱を出っぱらせてもおもしろい。
本体の色や材質を変えれば印象も随分変わりますが、
今回はキッチンまわりに同化する様、あえてモデストな色、
材質は水回りに強いメラミン樹脂の化粧板張りです。
キャスター付きなので、もちろん移動もラクラク。
そして何より収納力は抜群!
パン作りのディプロマをもつ友人、木箱の引き出しは深いので
パンやお菓子作りのかさばる道具や型、大きなタッパーなどが
存分に収納できます。
キッチンまわりが機能的になると、
主婦は家事の効率だけではなく、
毎日の気分も変わります!
「これで、やる気でるわ!」
と友人。
それを聞いておもわず嬉しくなった私でした。
以前から持っていたワインの木箱をそのまま活かしたシンプルなもの。
ワインのシャトー名が入った焼き印が木箱の良い所。
以前ワインショップで働いていた友人が「捨てられない!」と
大事にとっておいたもの。
しかし、この木箱自体、ワイン12本が入っていた大きなサイズ、
これにモノを入れると木箱の重さも加わってかなり重くなり
単体の“箱”として使うと意外と使いにくいんです。
今回作ったのは、引き出しの本体のみ。オープンの形にして、
左右どちらからでも引き出せるようにしました。
わざと左右に木箱を出っぱらせてもおもしろい。
本体の色や材質を変えれば印象も随分変わりますが、
今回はキッチンまわりに同化する様、あえてモデストな色、
材質は水回りに強いメラミン樹脂の化粧板張りです。
キャスター付きなので、もちろん移動もラクラク。
そして何より収納力は抜群!
パン作りのディプロマをもつ友人、木箱の引き出しは深いので
パンやお菓子作りのかさばる道具や型、大きなタッパーなどが
存分に収納できます。
キッチンまわりが機能的になると、
主婦は家事の効率だけではなく、
毎日の気分も変わります!
「これで、やる気でるわ!」
と友人。
それを聞いておもわず嬉しくなった私でした。
2011年11月16日
無垢テーブル製作中。
先日、福岡県大川市にある親戚の木材市場に行きました。
現在製作中の無垢のテーブルの製作過程をチェックしに。

今回のテーブルは以前、「無垢テーブル・4年ぶりの再会」 で紹介した
ご家庭の、ご兄弟のお宅からのオーダーです。
ご家族で気に入って下さったと思うと、本当に嬉しい限りです。
使用する木材も同じセンダンで、そして木自体も同じ、
私がこの市場で買って数年寝かせている丸太の板を使います。
ただし同じ丸太から作っても、丸太の部分によって
板の状態や木目の表情が違うため
テーブルの天板を作る時は毎回「木取り」という、布地で言えば
柄合わせ、をします。


今回は板を三枚はぎ合わせにし、はぎ目には
板どうしをつなぎ止める役割をする
「ちぎり」という硬い木の部材を4か所入れます。
今回はウォールナット材を使います。
この「ちぎり」を入れたり、テーブルの両端を
丸太の表面、通称「みみ」を
残したりすることで、ちょっとクラフトっぽいテイストになります。
シャープなテイストがお好みであれば、
「ちぎり」や「みみ」はなくすことも可能。
その他、私のチェック項目としては、
天板とテーブル脚と椅子との兼ね合い
(テーブルの脚と脚との間隔に椅子が予定の脚数入るかどうか、
アームチェアのアームが天板の下にキチンと入るように、
天板の厚みが調整されているか等)を確認して、
OKであれば、仕上げのオイルがけをします。

お客様に喜んでいただけるかどうか、
仕上がりを待つこととします。
現在製作中の無垢のテーブルの製作過程をチェックしに。
今回のテーブルは以前、「無垢テーブル・4年ぶりの再会」 で紹介した
ご家庭の、ご兄弟のお宅からのオーダーです。
ご家族で気に入って下さったと思うと、本当に嬉しい限りです。
使用する木材も同じセンダンで、そして木自体も同じ、
私がこの市場で買って数年寝かせている丸太の板を使います。
ただし同じ丸太から作っても、丸太の部分によって
板の状態や木目の表情が違うため
テーブルの天板を作る時は毎回「木取り」という、布地で言えば
柄合わせ、をします。
今回は板を三枚はぎ合わせにし、はぎ目には
板どうしをつなぎ止める役割をする
「ちぎり」という硬い木の部材を4か所入れます。
今回はウォールナット材を使います。
この「ちぎり」を入れたり、テーブルの両端を
丸太の表面、通称「みみ」を
残したりすることで、ちょっとクラフトっぽいテイストになります。
シャープなテイストがお好みであれば、
「ちぎり」や「みみ」はなくすことも可能。
その他、私のチェック項目としては、
天板とテーブル脚と椅子との兼ね合い
(テーブルの脚と脚との間隔に椅子が予定の脚数入るかどうか、
アームチェアのアームが天板の下にキチンと入るように、
天板の厚みが調整されているか等)を確認して、
OKであれば、仕上げのオイルがけをします。
お客様に喜んでいただけるかどうか、
仕上がりを待つこととします。
2011年11月11日
名作椅子のいいところ~H・ウェグナー Yチェア
この前のブログ「ブビンガカウンターで蕎麦~蕎麦ひら川(福岡市薬院)」
にもあったYチェア。
あまりにもメジャーな椅子ながら、前から一脚欲しかった!
ので、私が選んだのはジャパンレッドのYチェア。

漆の赤のもうちょっとくすんだような色。
座はペーパーコードのナチュラル色にしました。
新しいので、座るとペーパーコードがピンと張っていて、まだ硬い。
これから少しずつ、馴らしていくのも楽しみです。

昨年リリース60周年になったYチェア。
別名、ウィッシュボーンチェア。
このYの部分が、鶏の丸焼きを食べて
最後に出てくる胸骨に似ているから。
その骨を2人で引っ張って、
長い方が願いがかなうという、
そんなストーリーもあるこの形。

以前に紹介した「名作椅子のいいところ~川上元美 NT」
ともサイズ感や色合いも合って、相性いいカンジです。
にもあったYチェア。
あまりにもメジャーな椅子ながら、前から一脚欲しかった!
ので、私が選んだのはジャパンレッドのYチェア。
漆の赤のもうちょっとくすんだような色。
座はペーパーコードのナチュラル色にしました。
新しいので、座るとペーパーコードがピンと張っていて、まだ硬い。
これから少しずつ、馴らしていくのも楽しみです。
昨年リリース60周年になったYチェア。
別名、ウィッシュボーンチェア。
このYの部分が、鶏の丸焼きを食べて
最後に出てくる胸骨に似ているから。
その骨を2人で引っ張って、
長い方が願いがかなうという、
そんなストーリーもあるこの形。
以前に紹介した「名作椅子のいいところ~川上元美 NT」
ともサイズ感や色合いも合って、相性いいカンジです。
2011年11月07日
ブビンガカウンターで蕎麦~蕎麦ひら川(福岡市薬院)
もうひとつの私のブログ・福岡カスレ協会の
「1週間外食スペシャル」の中で最後に行ったお店、
蕎麦ひら川。
お店そのものも、お蕎麦やてんぷらを夜11時まで食べられる
“こんな店が欲しかった”ところなのですが、
雰囲気も同じくらい、嬉しくなるお蕎麦屋さんです。

ビールのおつまみに蕎麦かりんとうをつまみながら、
ふと見ると、カウンターはブビンガではありませんか!
バーでこぞって欲しがる、アフリカ原産の樹木。
木目の柄が強くて、ダンディな印象の木です。
お蕎麦屋さんは蕎麦の素材にこだわるだけに、内装の材料も
こだわるところが多いのですが、こちらはテイストがモダン。

カウンターから外を眺めたところ。
椅子はウェグナーのYチェア。
床や壁も、石や土や和紙などさまざま、でもすべて本物の素材。
純和風ではないところが、ちょっと気楽で居心地良くて、
ついついお酒もすすんでしまうお店です。
「1週間外食スペシャル」の中で最後に行ったお店、
蕎麦ひら川。
お店そのものも、お蕎麦やてんぷらを夜11時まで食べられる
“こんな店が欲しかった”ところなのですが、
雰囲気も同じくらい、嬉しくなるお蕎麦屋さんです。
ビールのおつまみに蕎麦かりんとうをつまみながら、
ふと見ると、カウンターはブビンガではありませんか!
バーでこぞって欲しがる、アフリカ原産の樹木。
木目の柄が強くて、ダンディな印象の木です。
お蕎麦屋さんは蕎麦の素材にこだわるだけに、内装の材料も
こだわるところが多いのですが、こちらはテイストがモダン。
カウンターから外を眺めたところ。
椅子はウェグナーのYチェア。
床や壁も、石や土や和紙などさまざま、でもすべて本物の素材。
純和風ではないところが、ちょっと気楽で居心地良くて、
ついついお酒もすすんでしまうお店です。
2011年10月31日
昔からのケヤキのカウンター~西鉄グランドホテル(福岡市)
福岡の老舗ホテル・西鉄グランドホテルのバー「グロット」。
リニューアルされて素敵になったと聞いたので。

それまで、喫茶のラウンジだった場所にバーが移動、
以前のバーと違うのは、窓に面しているところ。
ボトルの向こうの中庭の滝を眺めながら、一杯飲めます。
福岡市の中心、天神の西通りの入り口から入ってつきあたりのこの場所は
家族で来たり、友達との待ち合わせにもよく使っていました。
ちなみに
「ここでお見合いをすると、破談になる」
とのジンクスもありました、余談ですが。
(これは私の個人的な経験談ではありません。
バーの方もちゃんと、そうおっしゃってましたよ!)
それだけ、利用されていたという、
福岡の人にとっては長年愛着のある、この滝の見える場所。
うれしいのは、リニューアルをしたといっても、
以前からのバーカウンターとバーチェアを
つかっているところ。

材はけやきです。削りなおして、以前のキズや焦げた跡を
きれいにし、塗装もしなおして
美しく生まれ変わっていました。
バーチェアも以前からの常連さんのために
座りなれたものを張りなおして使っています。
このカウンターの特徴は、腕を置く、このカーブ。
お客様の心地良さにこだわったカウンターの形。
大きくえぐられた形状なので、この部分だけは一枚板ではなく
集成材にしたものを削りだして作られています。
リニューアルして人気のため、満席のこともしばしば。
天神の真ん中に、新しい空間で老舗のサービスが楽しめる大人の
居場所が出来ました。
リニューアルされて素敵になったと聞いたので。
それまで、喫茶のラウンジだった場所にバーが移動、
以前のバーと違うのは、窓に面しているところ。
ボトルの向こうの中庭の滝を眺めながら、一杯飲めます。
福岡市の中心、天神の西通りの入り口から入ってつきあたりのこの場所は
家族で来たり、友達との待ち合わせにもよく使っていました。
ちなみに
「ここでお見合いをすると、破談になる」
とのジンクスもありました、余談ですが。
(これは私の個人的な経験談ではありません。
バーの方もちゃんと、そうおっしゃってましたよ!)
それだけ、利用されていたという、
福岡の人にとっては長年愛着のある、この滝の見える場所。
うれしいのは、リニューアルをしたといっても、
以前からのバーカウンターとバーチェアを
つかっているところ。
材はけやきです。削りなおして、以前のキズや焦げた跡を
きれいにし、塗装もしなおして
美しく生まれ変わっていました。
バーチェアも以前からの常連さんのために
座りなれたものを張りなおして使っています。
このカウンターの特徴は、腕を置く、このカーブ。
お客様の心地良さにこだわったカウンターの形。
大きくえぐられた形状なので、この部分だけは一枚板ではなく
集成材にしたものを削りだして作られています。
リニューアルして人気のため、満席のこともしばしば。
天神の真ん中に、新しい空間で老舗のサービスが楽しめる大人の
居場所が出来ました。
2011年10月25日
迎え花・私の流儀
もうひとつの私のブログ「福岡カスレ協会」でも紹介しているように、
時々我が家でおもてなしをするのですが、
その際はなるべくお花を活けるようにしています。

写真は先日のBBQのときのもの。
ススキ、菊、秋明菊、うらしま、ウィンターコスモス、ふじばかま、
はたまたハーブのセージまで。そのとき咲いているものの寄せ集め、
でも秋らしい、暖かい色合いにまとまりました。
昔、華道はちょっとお稽古していたこともありましたが、
いまでは、全くの勝手流です。
花器もこの家に昔からあるもの(古いウチはものだけはなんでもあります。)
この一カ月に3度ほどこうして迎え花をいけましたが、
秋も刻々と季節がすすんでいるので、
その時々で花も変わります。
活けるときのわたしのちょっとしたこだわりは
1. 花屋で買ってきた花は活けない~
あくまで庭に咲いている花や近所にある実家の花畑から
花を調達。花が少ない季節なら、草花一輪でも。
理由は、お客様によってはフラワーアレンジメントを
もってきて下さる事もあるので、
その花々とかぶるものはあえて活けない。
もうひとつの理由、これはおもてなし全体にもいえるのですが、
背伸びをしない範囲で、自分の出来ることをする、という考え。
2. それから、ワイルドに育った植物を活ける醍醐味。
自然に育ち、曲がったり、横を向いたりしている植物、
それらを一本ずつが綺麗に見えるように試行錯誤。
植物のさまざまな香りの中、一人で没頭して活けていると
なんだか草花のパワーを感じるようで、
おもてなしへのテンションも上げてくれます。
花なんて、無くてもまったく困らないもの、でも
その無駄なものが私のおもてなしのキーポイントであり
来客の準備のひそかな楽しみでもあるのです。
時々我が家でおもてなしをするのですが、
その際はなるべくお花を活けるようにしています。
写真は先日のBBQのときのもの。
ススキ、菊、秋明菊、うらしま、ウィンターコスモス、ふじばかま、
はたまたハーブのセージまで。そのとき咲いているものの寄せ集め、
でも秋らしい、暖かい色合いにまとまりました。
昔、華道はちょっとお稽古していたこともありましたが、
いまでは、全くの勝手流です。
花器もこの家に昔からあるもの(古いウチはものだけはなんでもあります。)
この一カ月に3度ほどこうして迎え花をいけましたが、
秋も刻々と季節がすすんでいるので、
その時々で花も変わります。
活けるときのわたしのちょっとしたこだわりは
1. 花屋で買ってきた花は活けない~
あくまで庭に咲いている花や近所にある実家の花畑から
花を調達。花が少ない季節なら、草花一輪でも。
理由は、お客様によってはフラワーアレンジメントを
もってきて下さる事もあるので、
その花々とかぶるものはあえて活けない。
もうひとつの理由、これはおもてなし全体にもいえるのですが、
背伸びをしない範囲で、自分の出来ることをする、という考え。
2. それから、ワイルドに育った植物を活ける醍醐味。
自然に育ち、曲がったり、横を向いたりしている植物、
それらを一本ずつが綺麗に見えるように試行錯誤。
植物のさまざまな香りの中、一人で没頭して活けていると
なんだか草花のパワーを感じるようで、
おもてなしへのテンションも上げてくれます。
花なんて、無くてもまったく困らないもの、でも
その無駄なものが私のおもてなしのキーポイントであり
来客の準備のひそかな楽しみでもあるのです。
2011年10月17日
栗から出来たもの
芸術の秋となり、さわやかな秋晴れの日曜日、
陽気に誘われ出かけたついでに、
知り合いのギャラリー展にふらっと寄ってしまい、
先日唐津の器を買ったばっかりなのに、また
素敵な陶器に出会ってしまいました。

京都の丹波で登り窯を開かれているという、
石井直人さんとおっしゃる陶芸家の方。
「この器に使っているは栗の釉薬なんです。」
「えっ、栗?」
なんでも、栗を燃やして灰にしたものを
釉薬にしているらしいです。
栗の釉薬なんて、初めて知りました。
いい器に出会えてうれしく帰宅すると、
ちょうど御近所さんから恵那栗の栗きんとんを
いただき、一緒に写真を撮ってみました。
秋っていいな、としみじみ。
そういえば、今日はカフェでも栗を食べたな。

福岡市白金にあるsweets & cafe Amisのモンブラン。
今日は栗づいていました。
ちなみに、石井直人さんの器が展示されている
「石井直人・石井すみ子 やきものと道具展」は
10/22まで、福岡市平和のギャラリー・マップで開催されています。
雑誌「和楽」9月号にも紹介されていた、丹波の素敵な暮らしが
道具と器を通して触れることが出来ます。
陽気に誘われ出かけたついでに、
知り合いのギャラリー展にふらっと寄ってしまい、
先日唐津の器を買ったばっかりなのに、また
素敵な陶器に出会ってしまいました。
京都の丹波で登り窯を開かれているという、
石井直人さんとおっしゃる陶芸家の方。
「この器に使っているは栗の釉薬なんです。」
「えっ、栗?」
なんでも、栗を燃やして灰にしたものを
釉薬にしているらしいです。
栗の釉薬なんて、初めて知りました。
いい器に出会えてうれしく帰宅すると、
ちょうど御近所さんから恵那栗の栗きんとんを
いただき、一緒に写真を撮ってみました。
秋っていいな、としみじみ。
そういえば、今日はカフェでも栗を食べたな。
福岡市白金にあるsweets & cafe Amisのモンブラン。
今日は栗づいていました。
ちなみに、石井直人さんの器が展示されている
「石井直人・石井すみ子 やきものと道具展」は
10/22まで、福岡市平和のギャラリー・マップで開催されています。
雑誌「和楽」9月号にも紹介されていた、丹波の素敵な暮らしが
道具と器を通して触れることが出来ます。
2011年10月12日
大工さんの現場テーブル
デッキスペースでBBQをしたり、多人数の時に役立つ簡易テーブル、
我が家のは、コンパネ&シナランバーという、
建築用材で作った、簡単で持ち運びのいいスグレモノです。


もうひとつの私のブログでも、
時々我が家のおもてなしの様子を紹介していますが、
その時にはかならずこのテーブルが登場。
大・小2タイプ作って、10人分座れるテーブルも
簡単にセッティング出来ます。(写真右のような)
このテーブルは脚のつくりがポイント。

コンパネをカットして作ったこの脚を二枚クロスに組み立てて

このように。
実はこの脚、大工さんが自分の工事現場で
自作の作業台の脚として使っていたものを見て
「これだ!」と、大工さんに同じものを作ってもらったもの。
コンパネは丈夫だし、こうして板二枚組み合わせているだけの
シンプルな作りで、また中をくりぬいているのは
軽くして、持ち運びしやすくする意味もありますが、
実際の現場ではここに角材なんか通したりして、
長いモノの置き場所になったりしてるんです。
なんてクレバーなんだろう!
工事現場に行くと、こうした職人さんと接する事が出来て
得るものが沢山あります。

あとはシナランバーを載せれば出来上がり。
テーブルクロスをかけなくても、オイルなどを塗っておけば、
白木のテーブルのカンジでも使えます。
ついでに、シナランバーは板の厚み部分がガサガサしているので
カバーする木口テープというテープを私は貼ってます。
材料は木材販売店やホームセンターで手にはいるし、
ペンキで塗ってもかわいいかも。
我が家のは、コンパネ&シナランバーという、
建築用材で作った、簡単で持ち運びのいいスグレモノです。
もうひとつの私のブログでも、
時々我が家のおもてなしの様子を紹介していますが、
その時にはかならずこのテーブルが登場。
大・小2タイプ作って、10人分座れるテーブルも
簡単にセッティング出来ます。(写真右のような)
このテーブルは脚のつくりがポイント。
コンパネをカットして作ったこの脚を二枚クロスに組み立てて
このように。
実はこの脚、大工さんが自分の工事現場で
自作の作業台の脚として使っていたものを見て
「これだ!」と、大工さんに同じものを作ってもらったもの。
コンパネは丈夫だし、こうして板二枚組み合わせているだけの
シンプルな作りで、また中をくりぬいているのは
軽くして、持ち運びしやすくする意味もありますが、
実際の現場ではここに角材なんか通したりして、
長いモノの置き場所になったりしてるんです。
なんてクレバーなんだろう!
工事現場に行くと、こうした職人さんと接する事が出来て
得るものが沢山あります。
あとはシナランバーを載せれば出来上がり。
テーブルクロスをかけなくても、オイルなどを塗っておけば、
白木のテーブルのカンジでも使えます。
ついでに、シナランバーは板の厚み部分がガサガサしているので
カバーする木口テープというテープを私は貼ってます。
材料は木材販売店やホームセンターで手にはいるし、
ペンキで塗ってもかわいいかも。
2011年09月30日
新しい唐津の器を買う~熊本 象 陶展
昨年独立した若手の陶芸家、熊本 象さんの器を買いました。

独立前にマグカップを1個買って以来、
作陶展のたびに気に入った食器を買っています。
今回買ったのは、写真上中央の菊型の小鉢と
左上の平皿。
唐津の作家さんとはいっても、白磁や青磁もあり、
凛としながらも、温かみのある形と色なのが魅力。
10/2(日)まで、福岡市天神の新天町にある
ギャラリー風で作陶展されています。
独立前にマグカップを1個買って以来、
作陶展のたびに気に入った食器を買っています。
今回買ったのは、写真上中央の菊型の小鉢と
左上の平皿。
唐津の作家さんとはいっても、白磁や青磁もあり、
凛としながらも、温かみのある形と色なのが魅力。
10/2(日)まで、福岡市天神の新天町にある
ギャラリー風で作陶展されています。
2011年09月26日
シポという木のカウンター~Bar ugle(福岡市薬院)
初めて見る、知る、カウンターの木、

樹種を尋ねると、
「シポ、というアフリカの樹です。」
調べたところ、前回のブログ「無垢テーブル・4年ぶりの再会」の
センダンと同じ、センダン科の木ということがわかりました。
もともと私は、丸太一本分買うほど、センダンが気に入っているので
なんだか、急に親近感がわいてきます。
それにしても、このカウンターの圧巻なのは、

直角に板どうしをつなぐ、その継ぎ手。
ジグゾーパズルのように、
たがいの形にカーブを切り抜き、合わせる。
珍しい材、しかもミスが許されない継ぎ方です。
普通は「無垢テーブル・4年ぶりの再会」のテーブルに使ったような、
蝶ネクタイ型の「ちぎり」という形のものを両板に埋め込むのが
一般的。
デザインのこだわり、心意気が伝わります。

柿沼守利氏デザインの空間に
デザインの優れた椅子が並ぶ。
隣接の北欧家具ショップのオーナーが経営する
バーugle(ウーグル)。
いつも羨ましく見上げる、
ルイスポールセンの照明の名作、
アーティーチョーク。
その吹き抜けから下りてくる、
心地よいスピーカーの音を楽しみながら
美味しいお酒を楽しみます。
樹種を尋ねると、
「シポ、というアフリカの樹です。」
調べたところ、前回のブログ「無垢テーブル・4年ぶりの再会」の
センダンと同じ、センダン科の木ということがわかりました。
もともと私は、丸太一本分買うほど、センダンが気に入っているので
なんだか、急に親近感がわいてきます。
それにしても、このカウンターの圧巻なのは、
直角に板どうしをつなぐ、その継ぎ手。
ジグゾーパズルのように、
たがいの形にカーブを切り抜き、合わせる。
珍しい材、しかもミスが許されない継ぎ方です。
普通は「無垢テーブル・4年ぶりの再会」のテーブルに使ったような、
蝶ネクタイ型の「ちぎり」という形のものを両板に埋め込むのが
一般的。
デザインのこだわり、心意気が伝わります。
柿沼守利氏デザインの空間に
デザインの優れた椅子が並ぶ。
隣接の北欧家具ショップのオーナーが経営する
バーugle(ウーグル)。
いつも羨ましく見上げる、
ルイスポールセンの照明の名作、
アーティーチョーク。
その吹き抜けから下りてくる、
心地よいスピーカーの音を楽しみながら
美味しいお酒を楽しみます。
2011年09月23日
無垢テーブル・4年ぶりの再会
以前センダンのテーブルを作らせていただいた
お宅に久しぶりに伺いました。

「このテーブルで子供たちが勉強したり、犬がキズをつけたところを
サンドペーパーをかけたりしているうちに、ツヤがなくなったので。」
ということで、これまでにも紹介した、
リボス社のビボスという無公害オイルを塗ってメンテナンス。
それにしても、4年の間に色が深くなっていい色になっていました。

出来たときはこんなカンジ→
あれから、ご自宅を新築されて、
新しいおすまいになっても
変わらず大事に使っていただいていると思うと
こちらまで
嬉しくなります。
オイルを塗り終えると、
「すこし、しっとりして、色もよくなりましたね。備前焼みたい。」
新しいお宅になって一緒に住んでいらっしゃる
お母様からも、このようなお言葉を頂きました。
そのあと、このテーブルでお茶と楽しい会話がはずんだ、
幸せな午後でした。
お宅に久しぶりに伺いました。
「このテーブルで子供たちが勉強したり、犬がキズをつけたところを
サンドペーパーをかけたりしているうちに、ツヤがなくなったので。」
ということで、これまでにも紹介した、
リボス社のビボスという無公害オイルを塗ってメンテナンス。
それにしても、4年の間に色が深くなっていい色になっていました。
出来たときはこんなカンジ→
あれから、ご自宅を新築されて、
新しいおすまいになっても
変わらず大事に使っていただいていると思うと
こちらまで
嬉しくなります。
オイルを塗り終えると、
「すこし、しっとりして、色もよくなりましたね。備前焼みたい。」
新しいお宅になって一緒に住んでいらっしゃる
お母様からも、このようなお言葉を頂きました。
そのあと、このテーブルでお茶と楽しい会話がはずんだ、
幸せな午後でした。