› 築45年の家に住む › 2014年04月

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2014年04月03日

貫禄のローズウッドカウンター:帝国ホテル「Old Imperial Bar」



少し前に東京に行った際に、あこがれの帝国ホテル「オールド・インペリアル・バー」を訪れました。
この日は伝説の“ステーキサンドウィッチ”を食べに。


昼でもこの雰囲気。
夜は常連のお客様がずらっと並び、ちょっと気後れするのですが、
昼、ここでランチは穴場です。

ご存じフランク・ロイド・ライトが設計した旧帝国ホテルの建物にあったバーを
そのまま残しているのですが、カウンターは手入れが行き届き、
今でもキズ一つなく艶めいていて、そこにピンスポットがシャープに並ぶ姿は
それだけでバーのかっこよさ、ダンディさ満点です。


ちなみにカウンターはローズウッド。(バーテンダーさんに木の種類をお尋ねしたところ、奥に引っ込まれて確認後に回答が。あまりこんな質問はされないんでしょうね(笑))
さすが!カウンターにこだわるお店は数あれど、ローズウッドはなかなかない。
ローズウッドと云っても色々種類はあるのですが、西洋で云うローズウッド、
いわゆるブラジリアン・ローズウッドは
今ではワシントン条約の絶滅危惧種に指定されているぐらい貴重な木材。

・・・それにしても昼間からビールです。
そういうビール付きサンドウィッチセットがあったのでつい・・・


バックバーに目を転じると、ライトの特徴であるマヤ文明の影響を受けたデザインの木彫のレリーフ。
昔の帝国ホテルの雰囲気がこのモチーフからも感じられる。


そして石で形づくられた六角形のシェルフ。シンボリックですね。


椅子やスツールの座面の形も六角形。
カーペットや照明のデザインもいかにもライトらしい。いいですね。




石や木、そして灰皿やグラスにいたるまで、すべての素材にに施されたライトのデザインは今でも忠実に守られています。
当時のままを体感出来るのは貴重なこと。
これは老舗だからこそ出来ること。維持することへの誇りさえ感じます。


そしてこのメニューも。添えられたマスタードひとつとっても、バーテンダーさん達が伝統のレシピで手作りで作られています。



昨年創業90周年を迎えた帝国ホテル。
年月を経てこの貴重な遺産がいつまでも存在し、そしていつまでもあらゆる人に開かれた場所であり続けて欲しいと願ったのでした。