› 築45年の家に住む › 2011年03月

  

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2011年03月28日

名作椅子のいいところ~トーネットの曲げ木の椅子

数年前、オーストリアのウィーンに行った時、
この椅子を記念に手荷物で持ち帰りました。



Thonet社の曲げ木のステッキチェア。
折りたためて、



こんな風にどこかに掛けたりもできます。

このステッキチェアはもともと持ち運び用ですし、
脚も3本しかないので、日常用とはいえませんが、

もともとトーネットの椅子と云えば


(すみません、雑誌から抜粋です)

このカフェの椅子が有名ですよね。
1859年に発表、
なんと150年にもわたるロングヒットです。

創設者ミヒャエル・トーネットが木の棒を
熱を加えて曲げる製法を確立、

そういえば、前に紹介した
H.J.ウェグナーのピーコックチェアの、
あの大きなアーチも
曲げ木製法ですよね。

ウィーンのカフェから広まった
曲げ木と籐の組み合わせの軽くて丈夫な椅子、

現在、THONET社はクラシックなデザインはそのままに、
赤や青などのカラーバリエーションも増やして
今でも曲げ木の椅子を作り続けています。  


Posted by nobo at 11:37Comments(2)名作デザイン

2011年03月26日

日本の色~道明の帯締め

「麹塵(きくじん)」
「朽葉(くちば)」
「千歳緑(せんさいみどり)」

みんな、色の名前なんだそうです。



着物の帯締めの老舗「道明(どうみょう)」
ここの帯締めを買うと、この色見本が2枚ずつ季節ごとに送られて来ます。
色の部分は本物の糸が貼られてあり、
和紙のしおりにその色の説明が書かれています。

色の数の多さ、微妙な色の違いが楽しくて
集めてとっておいたら結構な数になりました。



今、福岡市天神の岩田屋で「大江戸のれん市」があっているので
出店している道明さんで、母へのプレゼントとして一本、買いました。
ちなみに色は「若苗色」。
なるほど、いいネーミング。

パッケージも素敵です。男性の職人さんらしき方が
手際よく、包装して下さいます。

「巴里萬国博覧会金牌」と書いてあるけど、
それって1900年のパリ万博?

恐れ入りました。

  


Posted by nobo at 00:01Comments(0)その他のこと

2011年03月25日

ケヤキのカウンターで男のフレンチを!~アニオン(福岡市天神)

「男のフレンチ」と名乗るだけあって、
メニューもガッツリなら、
カウンターもダンディーです!



立派な木目のケヤキのカウンター、
バーにあったら、このカウンターだけで
一杯飲めそうです。

AGNION(アニオン)とは、シェフの本田さんの
お父上の洋食店から引き継いだ名前。

ハンバーグが絶品というのも、ガッツリ系男子好みといったカンジ。
ただしこの日は食べなかったのですが。
(何を食べたかについては、もうひとつの私のブログ「福岡カスレ協会」にて)

実はこのケヤキのカウンター、
私の知り合いの方のお宅で使われていた木材を使ったものなのです。

お宅を建て替える際に、思い入れのある、立派なケヤキだからと
丁寧にはぎ取り、保管していたものの一部が使われました。

もともとカウンターとしての厚みはないため



こうしてタイルなどで厚み部分を作り、上手く仕上げてあります。
デザイナーさんのアイデアとセンス、勉強になります!

ちなみに残りのケヤキ材の一部は私がデザインさせて頂き、
新しいご自宅でスツールやキャビネットとして使われています。

 

100年かけて育った木材は100年もつと云われています。
このケヤキも形や場所を変えて大事にされています。
  


2011年03月22日

古いウチと古いモノをおもてなしで使う!

これまで古い家に住む維持の仕方や
大変さなどをお伝えしてきました。

「古くてあっちこっちにガタがくる」
「冬は寒い」

などなど、そして、もうひとつ、問題なのは

「お客様中心の間取りが使いにくい」

ということ。

我が家でも、応接間やお座敷が家の中心にあり、
家族が過ごすリビングや台所は端っこにあって
庭も見えません。

現代の住まいはそんな「フォーマル」専用の部屋は必要としない、
来客もリビングで行う、「カジュアル」な間取りが合理的です。

でも、昨日は我が家で来客があり、ふと気付きました。

来客といっても、気の置けない大人達が集まって、いわゆる
「飲み食べ会」(詳しくは私のもうひとつのブログ
「福岡カスレ協会」にて)
だったのですが、

ひとしきり飲んで食べた後、みんなでキッチンから我が家の「応接間」へ
場所を替えてみました。



めったに使うことのない、冷え切った応接間が人が来ることによって
「フォーマル」なラウンジになります。
昔からずっと置かれているピアノを久しぶりに弾いてくれる人もあり、
それを聞いてみんながさらにくつろいでくれます。
楽器も、どんな名器でも鳴らしておかなければ駄目になる、ともいわれるし、



せっかくだから、と物置から祖母の家で使っていた会席盆を引っ張り出し、
季節の和菓子の菓子皿に使ってみたり。
いまどき会席盆でお客様、もないけど、こんなときに、こうして使ってあげると
古い家も古いモノも良さが見直されて、喜んでいるような気がします。

現代のシンプルな生活や道具も洗練されて出来上がった良いものですが、
昔の人が考えた住まいやモノを楽しめる余裕を持ち合わせることも
古い家に住む者にとって大切なんだと、気づかされた一日でした。  


Posted by nobo at 15:42Comments(0)古いウチのこと

2011年03月17日

自分のウチの危機管理~避難ばしご

「希望とはうまく管理すべきリスクのことである。」 
ジョージ・バナノス

何気にスケジュール帳を見ていたら、
端っこにこんな名言が載っていました。

今の日本もうまくリスクを管理して希望をもたらしてほしい。

そして、自分の身の周りも災害に備えて管理しなくては。



我が家の2階に置いていた避難ばしごを確認。
火災などで階段を降りられない際は、窓からこのはしごをかけて脱出。
窓際のベッドサイドに置いていますが、



普段はこうやって上に板を置いてサイドテーブル代わりにしてます。

それから、煙探知機の設置も忘れずに!
(キッチンのコンロ周辺、寝室、階段の階上の天井)

  


Posted by nobo at 15:50Comments(0)古いウチのこと

2011年03月11日

Made in Japan オンリーの雑貨~tokineri

最近「地産地消」というけれど、
食べ物だけではなく、「使うモノ」にも
Made in Japanにこだわるヒトが増えているそうです。



最近、ここ地元福岡は明日の九州新幹線全線開業の話題でもちきり、
「博多駅行った?」
が合言葉みたいになっていますが、
その博多駅ビルのアミュプラザにオープンした雑貨店、
tokineri(トキネリ)。

家具から食器までさまざまな商品、すべて日本製をセレクト。
でも、ジャパニーズ!って感じの民芸品ではなく、
「今」の私たちの生活に合うプロダクトばかり。

「こんなにいろんなものが日本で作られているんだ」
とあらためて、メイド・イン・ジャパンを見直したくなります。

先日訪れた、東京・JR秋葉原駅~御徒町駅間の高架下に出来たスポット
2k540AKI-OKAアルチザン。
ここにも日本の製品だけを扱うお店があったりして、
最近の傾向なのでしょうか。




で、tokineriで私が気にいったのは



ありそうでなかった、小さな小さな壁掛け時計です。
直径5.7cm。画鋲で簡単に掛けられます。
深沢直人デザイン。SEIKO製。
時計自体が主張せず、すっかり壁に同化しているところがいい。

置時計としても使えて、アラームもついているので
トラベル用にも使える。
色も赤や緑など5色ほどありました。

その他、お店にはご当地のモノもあり、
小石原ポッテリーの食器や久留米絣、博多曲げ物なんかも
ありましたよ。  


Posted by nobo at 14:55Comments(4)その他のこと

2011年03月10日

日本酒と古い器と白木の一枚板~酒陶 築地(福岡市平尾)

今日から始めるカテゴリーです。
「店にカウンターあり、カウンターにこだわりあり」

まだ若造のころ(今でもまだまだ未熟モノですが)
ちょっといい割烹などに行って、緊張した空気が流れると、
「このカウンター、イチョウですか?」
などとご主人に訊ねると、そこから
「そうなんですよー、わかりますか?」
と、打ち解けていただいたりして、結構武器!につかってました。

カウンターはお店の顔、そこにはいろんなエビソードが隠れています。


で、その第一回目は地元、福岡のお店「酒陶 築地」さん。



長屋風の民家を改装した純和風の空間、いつも着物姿でのおもてなし。
店主・築地さんが集められた骨董の器に盛られた酒の肴と
日本酒やワインを楽しめる、落ち着いた、
でも気楽な雰囲気で楽しめる空間。

そのカウンターは木目のおとなしい、やさしい肌触りの白木のカウンター。
杉とはちょっとちがうような・・・なんだろう?

「スプルースですよ。お店をつくるとき、予算の関係でこれに。」

本来ならば、和食のお店やお寿司屋さんで好まれる
イチョウの一枚板!ということでしょうが、
いやいや、これはこれで、見劣りしない美しさ。
逆に、イチョウにはない、木目の良さが味になっている。
本来、木に良し悪しはないのだから、
まさに「適材適所」のグッドチョイス、なるほどです。

スプルースは別名、北洋蝦夷松。
名前の通りシベリアや中国東北部などが産地の針葉樹です。
肌が緻密で加工がしやすいので、
よく障子などの建具に使われています。
  


2011年03月08日

名作椅子のいいところ~川上元美 NT



アルフレックス社製、NTチェア。
デザイナーは川上元美。
1977年に発表されて以来、四半世紀以上生産されている椅子。
2009年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞が与えられています。

現在、ダイニングチェアとして使っていますが、
この椅子に買いかえる際にいくつか条件や希望がありました。

1.   現在使っている無垢のテーブルにあうモノ、できれば本物の素材で
2.   ダイニングなので、汚れが付きやすい布製はNG
3.   くつろげるように、アームがあった方がいい
4.   暑い季節はおしりや背中がムレるので、ムレないように、
    でも木などの硬い座面はNG
   
   1と2は →木(無垢ではないですが)と革
    3 は →アームチェア
    4 は →メッシュの座面と背 

という点をクリアしてこの椅子が選ばれました。

でも一番の決め手は私がこの革テープのオレンジ色が好きだったからですが。(ちなみにメーカーではこの色、「ブラウン」と呼んでいます)

座り心地も、もちろんGood!
分厚い革テープのメッシュがフワフワではない、
独特のいいクッションになっています。
座るたび「ギュッ」という、革がきしむ音も心地いい。


それから、靴を脱いだ状態で使うため、
また背が小さめの我が家メンバーのために
注文時に脚の1.5cmカットをお願いしました(脚ブラブラ解消)。
こういうリクエストが出来るのは、
メーカーから新品を直接買う時のメリットです。

メンテナンスも、座面や背面の革テープの締め直しや張替が出来ます。
将来違う色のテープに替えても楽しいかな、と思ってます。

このチェアはフレームのカラー8色、
革テープのカラー6色、布テープも3色あり、
組み合わせのバリエーションも豊富、
形もアームレスチェア、
カウンターチェアのタイプもあります。

  


Posted by nobo at 16:51Comments(0)名作デザイン

2011年03月04日

ひなかざり~九州の工芸

我が家では旧暦のおひなさままでひなかざりを飾っています。
トータル2カ月になるので、ちょっと飾り物を替えてみました。



地元、博多人形のお雛様、人形師・中村信喬さんの作品。
これは高さ10cmほどの小さいものですが、
中村信喬さんのお人形はどんなに小さくても、
博多祇園山笠の大きな飾りでも、
どれも清々しい雰囲気がある。ファンも多い作家さんです。



おひなさまとは直接関係はないものの、春ということで、
これは佐賀・有田焼の陶芸家、仁窯・小畑裕司さんの八重桜の花入れ。

この花入れはティアドロップ形をベースに、
上に向かってすぼまりながら伸びている形が美しく、
さらに、そのやわらかな白色の肌に描かれた桜が精巧で
これも観ていて胸がすくような作品。
とても気に入っています。
ちなみに小畑さんは来週東京銀座の松屋で作陶展(3/9~3/15)をされるそうです。



最後に、これは昨日オープンした、博多駅の阪急百貨店のエントランスの桜。
九州の桜をこの日に合わせて満開にした、というのも芸術的ですね。

春めいてきて、花も咲き始めると
気持ちもやわらいで、美を楽しむ心が目覚めてきます。

  


Posted by nobo at 16:36Comments(2)古いウチのこと

2011年03月01日

スカイツリー&400年の庭

先週東京に行ってきました。

東京はちょいちょい行くのですが、
今回の東京ではあらたな発見がありました。



ジオラマじゃない、
ホテルニューオータニの庭。カフェラウンジからの景色です。
東京のど真ん中に江戸時代からの歴史ある庭。

かと思うと、



スカイツリーが。今日高さが600m越えたというニュースがあったので、
この時はまだ5??mでしょうね。
日本橋のマンダリンオリエンタルからの眺め。

東京のホテルからの景色だけでも、
400年歴史の幅が感じられる。
こんな風に東京のスゴサを感じたのは初めてです。

築45年とか、まだまだ、やね。





  


Posted by nobo at 21:28Comments(0)その他のこと