› 築45年の家に住む › 2011年01月

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2011年01月31日

窓際のリフォーム~壁をふかす

昨年から住宅エコポイントの関係で
窓を二重にしたり、壁に断熱材を入れたり、と
窓まわりをあつかうリフォームが取り上げられていますが、
せっかく窓際をあつかうなら



窓周りの壁を厚めにして(これを「ふかす」とよく言うのですが)
その厚みを利用して、間接照明を入れて雰囲気を出したり、
カーテンボックスを作ると、スマートな窓周りになります。
特にローマンシェードやロールスクリーンなどは、上部のメカ部分や
上に巻き上げた布の溜まりまで壁中に収めるように計画すると効果的。

窓枠も素材や枠の厚み、色を変えることで部屋の印象がずいぶんと違ってきます。上の写真は米松の無垢板で木の質感を強調。

逆に写真下のように白のシンプルな枠にするとそれだけでモダンな印象に変わります。



以前はブラウンの彫刻入りの枠でしたが、枠の厚みも薄くすることで
枠が主張せず壁やカウンターの白、シルバー色のブラインドとも溶け合ってます。
(このお宅の詳細は私のHPの中でも紹介しています。http://noboworks.com/ildk.pdf)  


2011年01月26日

アートポスターをリフォームする

圧倒的な色彩で観る人を包みこむ
大好きなマーク・ロスコ(Mark Rothko)の絵。
千葉県佐倉市にある川村記念美術館には
ロスコの絵だけを集めた“ロスコ・ルーム”があり
わざわざ観にいったこともあります。

その際に買ってきたアートポスター、なんとかかっこよく家に飾りたくて、



パネルにしてもらいました。
知り合いのギャラリーの方と額縁屋さんに相談して出たアイデア。

裏は、というと、



ポスターの絵の部分だけを切り取り、サイズに合わせて
合板でパネルを作り、枠はきれいにテープで仕上げてあります。
カンヴァスのような見栄え。
今回はプロにお願いしましたが、普通に額装するより安く、
器用な人なら自分でも出来るかも。



おかげで我が家にもロスコ・ルームが誕生しました。  


2011年01月24日

リフォームで引き込み障子をつくる

木造住宅のリフォームというと、壁を取り除けるかどうか、
柱が取れるかどうかによって、プランがかなり制約されてきますよね。

ましてや外壁となると、融通がきかなくなります。

リフォームをした時、ソファーに座って外を眺められるように、
床面に接した窓、地窓を作りました。地窓だし、カーテンをつけるのは
部屋の雰囲気からも違和感があり、スクリーンとかシェードという方法もあるが、
やっぱりここは障子、しかも全開できて、両側の壁も使えるよう、
引き込みにしたかった。


新築の際に計画すれば別ですが、壁の中には一定間隔で柱があるので、
窓幅+障子の引き込みの幅まではとれません。

そこで、



外壁の外に障子の戸袋を作りました。そしてその外に窓を取り付け。

おかげで窓枠が壁厚+障子の厚みで奥行き28.5cm。
米松の無垢板で作ったこの窓枠、かえって重厚感が出ていい雰囲気を出してます。

この部屋のリフォームについては、私のHP内にも紹介しています。

http://noboworks.com/ldkrenovation.pdf

  


2011年01月22日

梅にうぐいす

床の間に生けていた、お正月の花。

めったにお客様を通すことのないお座敷は、
まるで冷蔵庫なみの寒さなので、またお花がもっているのです。

生けて3週間、やっと紅梅が咲いて、掛け軸の絵の梅と
重なって、ほんのり香りまでしてきました。



この冬寒い福岡も今日はちょっと暖かい一日でした。  


Posted by nobo at 23:43Comments(0)古いウチのこと

2011年01月21日

昔の家の扉は低い。

毎年どこかが壊れたり、故障したりする我が家。きりがないので
たいがいのものは、いよいよ困ったことになるまで放置してます。

が、冷蔵庫の故障だけは放置できない!今年早速壊れました。
年末年始でびっしりつまった冷凍庫が自然解凍してしまう!

さっそく近所のディスカウントショップで展示品を購入、
配送してもらうことに。

冷蔵庫の中身を全て出し、待ちかねた配送トラックがやってきたものの、

「扉が低いですねー。冷蔵庫を斜めに倒して入れますので、
扉の奥にある食器棚を移動させないと倒れません。
食器棚の中身、全部出して下さい。」

と言われ、配達員さんは「食器出されたらまた来ますんで、
連絡してくださいねー。」といったん帰ってしまいました。

改めて見ると、扉の高さは173cm。
今は2mが標準ですし、冷蔵庫も背が高くなってきてるので
ごもっともなんだけど。冷蔵庫買う時、幅しか考えてなかったので、
まさかの盲点。

すでにテーブルの上は冷蔵庫の中の食品でいっぱい、
必死ですべての食器を運び出し、床一面が陶器市のようになりました。

そうしてようやく新冷蔵庫が到着、かなり倒れてます。



そして無事設置、かと思ったら今出したばかりの器をまた元に戻す。

でも、こんどまた冷蔵庫が壊れたら、
またこの手順が繰り返されることになるわけです。

扉を新しくする際、高さを高くするのは
周囲の壁もあつかわなければならないので簡単ではないのですが、
リフォームの機会があれば、こういうこともあるので、
高さを考える事はオススメです。  


Posted by nobo at 16:47Comments(0)古いウチのこと

2011年01月20日

ロングランメーカーのいいところ~カンディハウスのソファ

友人が自宅ソファのオットマンを買いたいから、と
一緒にカンディハウス福岡店に行きました。

カンディハウスは創業40年以上の旭川の家具メーカー。
北海道の木材を使ったナチュラルなデザインや
優れた加工技術はもちろんですが、
何より座り心地がいいのが最大の特徴だと思います。

数年前に買ったRSソファーというシリーズ。
飽きのこない、長く使えるソファは
デザインもロングランのものが多く、
付属のオットマンも同じシリーズで揃えることができました。

友人も、もとはインテリア関係、
「張地の色や柄を変えて、遊んでみようか」
と、二人のセンスを駆使!して色々検討してもたものの、
出来上がってみれば



やはり無難に同じ布地にして正解でした。
何年たっても同じ布地のストックがあるというのもさすが、
ロングランメーカーならでは、です。  


Posted by nobo at 14:27Comments(0)その他のこと

2011年01月19日

ロングランデザインのいいところ~イサム・ノグチ Akari

我が家の吹き抜けの照明、この家が建ったときからのものです。

和紙張りのシェードは日焼けし、ところどころ破れていました。

「照明器具、買いなおしかな。」



よく見ると、シェードにマークと“I.Noguchi”のサインが。
現在でもYamagiwaやDAIKO等で販売されているイサム・ノグチの
照明シリーズです。
建築家イサム・ノグチは1904年生まれですが、この家が建った
1960年代にはすでにこの照明シリーズはヒット商品だったんですね。

メーカーに問い合わせ、今でも同じ形、同じサイズのシェードを
別売りしているとの事。銘品はこういう時ありがたい。
取り寄せて、シェードを交換するだけですみました。

でも、一般的には照明器具本体の寿命は10年と言われていますので、
安全上、メンテナンスには注意しましょう!
  


Posted by nobo at 17:12Comments(0)名作デザイン

2011年01月18日

無垢板家具はオイルでメンテナンス

先週末の我が家での「カスレ会」(詳しくは、私のもう一つのブログ「福岡カスレ協会」http://nobo.yoka-yoka.jp/ をご覧ください。)も終わり、活躍してくれたダイニング
テーブルをオイルがけしてメンテナンス。



無垢のタモ材のテーブル、無公害オイルのメーカー、ドイツのリボス社の
オイルで仕上げています。

このオイル“ビボス”(リボス社のビボスってややこしい)は撥水効果もあり、
ワックスがけの要領で時々こうして簡単にでオイルがけをしてあげます。
天然のオイルのアロマが部屋中に広がります。
木の色も少しずつ飴色になり、つやも出て、テーブルにも
ますます愛着がわいてきます。




  


Posted by nobo at 11:26Comments(1)家具のこと

2011年01月17日

茶室~茶を飲むためだけの部屋

毎年この新春の時期に行われる茶会「初釜(はつがま)」
(その様子は私のもう一つのブログ「福岡カスレ協会」をご覧ください。)

私の茶道の先生のお宅には銀閣寺の茶室を造った棟梁が
京都から来て1カ月滞在しながら作った3畳の茶室があります。

年に数回だけ行われる茶会の時だけ、その茶室は使われるのですが、
初釜も、その貴重な体験が出来る機会です。

寒い冬の凛とした空気の中、ほの暗い空間に椿の紅白が映えます。



茶室の外の庭も演出のひとつ。茶室に入るためのアプローチは
掃き清められ、静かで穏やかな世界へといざないます。



すべては「お茶を飲むため」だけの空間づくり。

現代ではLDKやマルチスペースなど、
ひと部屋で多様な使い方ができる空間が主流ですが、
茶室はその正反対の「スーパー用途別空間」

簡素な造り、3畳という狭小の空間、
でもそれが究極の贅沢な空間に感じさせてくれるから不思議です。  


Posted by nobo at 17:03Comments(0)その他のこと

2011年01月15日

迎え花

今日はこれから友人たちが我が家にやってきます。
(準備の様子はもう一つの私のブログ「福岡カスレ協会」にて)

親子3人では「広すぎる家」も、お客さんが来るといい具合に活躍してくれます。

3日前に生けた紅梅の花がやっとふくらんできました。
夕方、みんなが来る頃に一輪でも咲いてくれたら。
今日は雪見酒になるかな?


  


Posted by nobo at 15:26Comments(0)古いウチのこと

2011年01月13日

柱をリフォームする

築45年もすると、水平なはずの床や鴨居が傾いてきますよね。

この応接間の柱も目で見てわかるくらい下がっていました。

そこで「柱の入れ替え」。元の柱を切って新たに杉の磨き丸太を入れました。

もともとここに立っていたのは黒い角の柱での両側には障子があり、「広縁」と「応接間」というふうに分かれていたのですが、境をなくして障子も取り去り、広く使うことに。

よってこの柱は通るときにぶつからないよう、そして空間のアクセントになるよう、丸柱の磨き丸太にした訳です。

柱は杉の山奥にある磨き丸太の製造所まで行って自分で選んできました。長さや太さはこの家の加重に耐えられるサイズ、「大工さんの経験と知恵」で割り出されたものです。


  


2011年01月12日

昭和のマントルピース

今日からこのブログを始めます。よろしくお願いします!

BLOGタイトルの「築45年の家」とは、夫の生まれ育った家。

昔は家族5人におばあちゃん、親戚などなど10人ほどが暮らしていたこの家も、現在は私と夫、義母の3人プラス小型犬、というさびしい状態。

広すぎる!寒い!古くて毎年あっちこっちガタがくる!

そんな困った家に私も住み始めて10年あまり。それでも良いところは残しながら、現在の暮らしに合うようにリフォームを繰り返し、今では愛着ある我が家です。

そんな昭和40年代の家に住む「温故知新の暮らし」をちょっとずつ紹介していきたいと思っています。

まずは、連日雪のふるような寒いこのごろ、というわけで、ウチの暖炉、です。

10年ほど前にガス暖炉を新たに設置したのですが、周りの石の構え「マントルピース」は実はこの家が建てられた当時のままなんです。でも、

煙突もないし、以前はここにガスファンヒーターが置いてありました。
応接間のセンター、石造りの重々しい構えに、しろーいミニ冷蔵庫のようなファンヒーターが。

時々見かけるのですが、昭和40年代の家にはこのような「マントルピース」が応接間に作られてあり、ほとんどが「ファンヒーター入れ」だったようです。なぜなんでしょう?不思議です。これは私の研究課題のひとつ。

ちなみに、ガス暖炉も火はもちろん本物なので雰囲気もよくていいですよ。中に入ってる薪は「疑似薪」といって、セラミックでできた作りモノですが。

薪暖炉も憧れですが、薪の調達や設備関係やメンテナンスの大変さを考えれば、ガスはON&OFFも火の調節もツマミひとつ、気軽に楽しめます。


  


Posted by nobo at 00:04Comments(0)古いウチのこと