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2015年04月01日

床の間にしつらえる、ということ。

4月になりましたね。

私の住む福岡では早くも先週末(3月29日)に桜の満開宣言がありました。
すっかり春到来です。いい季節になってきました。





我が家の和室の床の間も桜の季節に合わせて模様替えしてみました。
有田の仁窯・小畑祐司さんの八重桜の花入れ。
そしてこの家の祖父が持っていた和歌の短冊「春夜」という題。
(でもなんと書いてあるかはじつは読めません、すみません(笑))


この床飾りにする前は季節的にも雛祭りの飾りにしていました。



私の住むこのあたりでは雛飾りは春分の日過ぎから旧暦のおひなさままで、
約2か月ほど飾ることが多いので、前半は木目込み人形のお雛様を




後半は義母が集めていた雛道具の「貝合わせ」をアンティークの帯に散らして。
両側に下がるのは、こちらの地方で「さげもん」といわれる吊るし飾り。
ひとつは義母の手作りのちりめん細工、
もうひとつは私の祖母の家から譲り受けた筑後地方の柳川毬のさげもんです。

”築45年の我が家”にはさすがに古い家だけあって季節の絵をあしらった掛け軸や置物など何やらいろいろありまして、
きっと昭和の頃の家はみんなそうだったのでは?
それらを床の間に飾ってあげないと、と思ってしまうのです。とくに雛人形などは箱から出してあげないとかわいそうな気がして。




それにしても考えてみれば、床の間というのは飾るだけで季節感が一気に演出できる、小さいスペースながらも特別な空間ですね。

和室ながらのシンプルな空間。




今年の初めに呼んだ本、
岡倉覚三(天心)の「茶の本」。
茶の湯について書かれたものですが、
原本はなんと英語、そして
翻訳されたのも昭和初期ということで
ちょっと難しかったのですが。



「茶室はただ暫美的感情を満足さすためにおかれるモノを除いては、全く空虚である。」

という一文があります。

我が家は茶室ではありませんが、和室も同じ、基本は主張のないシンプルな空間、しかし床の間に飾るものによって季節ばかりでなく、時には思いやメッセージを伝える演出の場にもなります。

普段は空虚というのが、西洋のインテリアにはない感覚。
空虚だから、今や「使い道の定まらない空間」に和室はなっているのかもしれませんが。

そもそもは位の高い人が座る場所が今の床の間の起源といわれています。
飾り物などをしてその場所を拝み見るという昔の人の風流な習慣、
ちょっとロマンチックだな、と感じました。




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