› 築45年の家に住む › 2012年07月

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2012年07月28日

エジソンの電球を見てLEDを思う。

今日、メルマガでパナソニック電工からのお知らせが
「白熱電球(E26)を前倒しで今年10月に生産中止します」
との事。すでに現在販売されている照明器具などはLEDや蛍光灯専用の器具がほとんどになっていて、身の回りでもすでに浸透していることなのですが。
経済産業省発信における“省エネランプ等の普及促進対策”による
もので、これまでも東芝などもすでに生産をストップしています。




これはエジソンが発明した白熱電球を復刻した白熱球。
約130年前、電球のフィラメントに京都の竹を使ったことで有名。
当時10万ドルをかけて、全世界に20人の竹ハンターを派遣して発見したらしいです。

この電球は竹のフィラメントはもちろん使用していませんが、
電球の形が手吹きのカンジでカワイイ。
以前リノベーションさせていただいたお宅で裸電球のペンダントをダイニングに使うことになり、
この電球をプレゼントしたところ、それからずっと気に入って使っていただいています。

LEDはまだ発展途上の器具だし、価格もまだまだ高いし、
この独特の温かい色合い、ろうそくの炎のようでいいですよね。



LEDだと、電球色でもなんとなく色合いが不自然な感じでさびしい。
それに、LEDの特性として、光が放射状に行かないので
全方向を照らす照明器具には向いていない。









でもそんな中、このようなLED電球も売られていました。
白熱電球と同じように放射状に光が照らせる。
でもこれはまだ白熱球20W程度の明るさだそうです。










昔からの白熱電球がなくなると、ちょっと寂しい気になるのは
世代なんでしょうか?
いや、LEDがもっと開発されてろうそくの炎のような、
白熱球に本当に代わるモノになってくれたら
この寂しさもなくなるのでしょうね。  


Posted by nobo at 01:05Comments(0)その他のこと

2012年07月21日

自宅の庭に森を作る、ということ

前回のブログから2週間あまり経ったのに、
いまだにここ北部九州は豪雨が続くという
異常な7月。
この天候で私も現在進行中の無垢の木を用いた家具製作が
木が乾燥しきれず、滞っている状態です。


さて、そんな中、
我が家では植木屋さんが
この時期の庭木の剪定中です。
猛暑と雨の中、お疲れ様です。

年二回の剪定、
家同様にすでに45年間、ここに植えられている木々は
現代の「ガーデニング」風とは違って
自分では手入れが出来ない木々ばかり、
そうでなくても大木になっているため、
維持していくのもなかなか大変です。



しかし前回のブログ「森林について考えよう。」を読んでくれた友人が教えてくれた、植物生態学者の宮脇昭氏。
被災地のがれきを使って植林をすることを
提唱されている方で
最近その氏の著書を読んでいるのですが、
最後の章に書いてあるのが
「自宅の庭に森をつくろう」
ということなのです。



家の周りに木を植えたり、生垣を作れば
環境をよくする以外に災害を防ぐ役割もあるとか。

そして、植える木の種類はその土地に昔から根付いている
樹木が良いそうです。
ちなみにここ九州だと「常緑広葉樹」。
つまり冬に落葉しない、そして葉っぱの大きい木。

というわけで、あらためて我が家の庭を見渡すと、
ちゃんとありました。



カシの木。
我が家では敷地の周りに
生垣として植えられてます。
















これはクロガネモチ。
かなり大木になって
このあたりは確かに森のように
なっています。
冬には赤い実をつけるので
我が家では枝を切ってクリスマスホーリーのように
活けているのですが、
その赤い実は野鳥のエサになっているようです。







おととしに花が可愛いから、と
ツバキを植えたのですが、
これも常緑広葉樹だそう。

つつじなども常緑広葉樹なので
馴染みのある木も多いですね。


何気なく植えられているけど
何十年も枯れずに育つということは
その土地にあっているということ。
まさに適材適所。


園芸ショップで売られている小さな苗からでも
庭に森をつくる第一歩になりそうです。

庭を維持するのが負担に思っていたりも
しましたが、
「森を作っている」と思えば
なんとなく豊かな気持ちになれます。




そして森は他の生物をはぐぐみます。
ふと見ると、家の外壁にセミの抜け殻が。

夏空ももうすぐです。  


Posted by nobo at 17:15Comments(2)古いウチのこと

2012年07月03日

森林について考えよう。

昨晩からの豪雨で各地で水害が起こっている九州。

まだまだ地すべりの恐れもあり、山沿いは警戒が必要な状態です。

そんな今日、「晴耕雨読」ではないけれど
先日我が家にふらっと立ち寄った知り合いの先輩の置き土産を
手に取って見ていました。



東京在住の先輩、編集にかかわったという、
森林について考える、子供向けの冊子。
中には木に関する様々な事が書かれているのですが、




私たちが出すCO2量は木何本分か、とか
(結構本数がいるんですね。)



今日のような大雨による洪水を防いだり、



木の資源としての生産性とか
(年間70兆って国家予算にもせまる金額!
森って働いているのね。エライ!)


結構大人が見ていても知らないこと、
ためになることが多くて驚きました。


日頃木を使って仕事しながら思うのですが、
人間の生活に「木」がないと、大変なことになります。
家の建物自体はコンクリートでも建つかもしれませんが、
中の壁とか床とかドアとか、それに家具とか
まったく木が使われていない家は、まず無いと思う。

それに不思議と「木が嫌い」という人はいないでしょう?
精神的にも木に囲まれた空間って癒されたりするし、
木はヒトにとってなくてはならない存在なんです。

環境とか、リサイクルとかエネルギーなど
ずいぶん意識するようになりましたが、
木という資源については身近にありながら、
森を保護する意味とか活動については
「マイはし」ぐらいで、
それ以外に森林の保護ってあまり身近ではないですよね?

大人はもちろんですが
木が大きくなるのに年月がかかるように、
子供たちにも小さい頃から木について学んで
森を育てる心をはぐくんでほしいと思いました。

この「日本の森林と林業」という冊子、
小・中・高校の教材用としても使われているようです。
購入などご興味のある方は公益社団法人 大日本山林会まで。


ここ北部九州は雨もひと段落、
ちょっとアカデミックな話になりましたが。
私も木を大切に使ってよりよい
モノ作りをしていこうと思いました。  


Posted by nobo at 16:04Comments(0)その他のこと